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高校生仏師「たいが」のブレない心。新作はコロナ退散祈願のあの仏像

ディズニーの世界は浄土ですよ

高校生仏師

まだ子供らしい表情も

――休みの日などは、何をしていますか? たいが:友達とカラオケに行ったりしてます。田舎なので、他にすることないんですよ(笑) ――どんな曲を歌うんですか? たいが:ディズニーが好きなので、ディズニーの曲もよく歌いますね。 ――意外と言ったらあれですが、普通の一面もあるんですね。 たいが:でも、ディズニーの世界は浄土ですよ。阿弥陀経を読んでても、本当にディズニーの世界みたい。他に歌うのは、光GENJIとかですね。 ――同世代には伝わらないでしょう(笑) たいが:教え込みました(笑)後最近は、宝塚にも興味があります。あの豪華絢爛さ、脳に直接刺激が来てすごいです。

将来の夢は「お坊さん」になること

――将来の野望を教えてください。 たいが:仏師として、仏像を作ることもそうですが、お坊さんになりたいです。仏を作るということは、その仏についての専門家でないといけないので。そして、お寺を持ちたいですね。 ――ご本尊には、自分で作った仏像を? たいが:いえ、自分で作ったものは庫裏(住職家族らが生活するスペース)に置いて。なにより、仏に仕えて生きたいですね。  芯の通った話ぶりが印象的だった高校生仏師のたいがさん。世を憂い、自分のできることとして疫病退散の仏像をつくるというこころは、仏の慈悲にも通じるのではないだろうか。その祈りが通じるとともに、彼の作る仏像の独特な表情が、多くの人の心を癒すことを願う。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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