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ココ・シャネルはなぜ71歳で現役に復帰したのか?

怒りは決断の原動力になる

 シャネルに限らず、怒りは決断の原動力になります。しかし、自分が置かれた現状に対して「怒れ」「もっと怒った方がいい」と言われても、いきなり怒れるようになりません。怒りにはその前提として、「自分には価値がある」という自尊心があるからです。 「自分には価値がある」と自尊心が高ければ、それが奪われないように守ろうとします。大金や宝石を運ぶのにガードマンをつけるのと同じ理屈です。また、実際に奪われそうになれば、「なにすんだこのやろう!」という感情が沸き起こります。その感情が怒りです。反対に「自分には大した価値がない」と自尊心が低いと、誰かにけなされたり不当な扱いを受けたりしても、「仕方ない」「どうせこんなもんだよ」と諦めてしまいます。  自尊心は自分の出した結果を確かめることで高まります。仕事でもプライベートでも、大学時代でも高校時代でも、中学時代でも小学校時代でも、勉強でも部活でも遊びでも構いません。自分が人よりも結果を出した時のことを振り返ってみてください。 「あの時は、こんなことがあって、とても誇らしかった」。そうした記憶を思い出せば思い出すほど自尊心が高まり、自分がないがしろにされた時に怒れるようになります。自分を大切にできないのは、自分が大切であることを忘れてしまっているからです。  すべての問題が怒りで片づくわけではありませんし、その怒りを暴力の形で相手にぶつけてしまったら、もっと悪い状況に追い込まれる可能性もあります。しかし、自分を抑圧してくる相手に逆らえず、声も出せず、反抗もできずに苦しんでいるのなら、まずは怒りが必要です。ぜひ参考にしてみてください。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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