仕事

コロナで来年まで“入社延期”の新入社員、バイトもできず金銭面で不安…

大学進学する妹のために貯金をしたいが…

お金「せめて今年中には入社したいです。家族への仕送りをしたいと思っていますし、高校3年生の妹が来年、大学進学を希望しているので、そのために貯金をしたいです」  しかし追い討ちをかけるように来月(6月)からは国民年金保険の支払いが開始する。毎月およそ1万6500円。そして10月からは専門学校の奨学金を月1万円ほど、2033年10月までの支払いが始まるという。 「金銭面でも苦しいです。でもそれ以上に、憧れの地でやりたいことを出来ない、働けないのがとても辛いです。働くことが好きでアルバイトにも積極的に出勤していましたし、東京で働くことは小さい頃から憧れていたので……。最悪な状況です」  年金の支払いについては将来受け取る年金額に影響が出る場合もあるが、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」の手続きを役所などで行えば保険料の免除や納付猶予が承認される可能性もある。とはいえ、塩谷さんの場合は、ひとまず制度を利用せず、政府から10万円の給付金が出たら、年金や国民健康保険料の支払いなどに回すという。  一部報道では、今回の新型コロナの影響で、この春に入社予定だった会社から内定をもらったにも関わらず、入社時期を繰り下げられているというケースが500件以上に上ると厚生労働省の集計で判明したとある。なかには、内定取り消しのケースもあったのだとか。  1日もはやく塩谷さんが思い描く社会人ライフを送れるようになってほしい。ただそれだけである。<取材・文/星谷なな>
5歳の頃からサスペンスドラマを嗜むフリーライター。餃子大好き27歳。 たまに写真も撮ります。Twitter:@nanancypears
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