サッカーチームのスポンサー話がいつの間にかフェラーリに…。デカいチャンスのような気がする!
今、我々は「社会」というコミュニティにいます。経営者、サラリーマン、OL、主婦、学生……、これを読んでる人は誰でも同じだと思います。この社会は、当たり前ですが人同士の繋がりで構成されています。そんななかで、経営者と呼ばれる会社の長、社長がやるべきことは「仕事を作る」こと。そして経営者に限らず、この「仕事を作る」ために必要なことは、「とにかく色んな人と会う」ことです。
なにが、どこでどう繋がるかわからないなかで、その「どこでどう繋がるか」という可能性にかけて、SNSでさまざまな人々と繋がってみたり、交流会に顔を出してみたり、人の紹介から顔合わせしてみたりと、他者とのコミュニケーションに時間を使うわけです。
もちろん、時間は有限なので会う人は予め選別すべき。その際の判断基準は、自分にとって、相手にとって有益な時間になるだろうと予想できる範囲のものはとにかく時間を作るべきです。
経営者の場合は、さらに「会社(法人)にとってプラスになるか?」という項目も追加されます。
つまり、「自分・相手・自分の会社」の三方が良しになると、その人に会ってみようという選択肢が発動します。このコラムも“三方良し”が発動し、実現にいたりました。
さて、前置きが長くなりましたが、この方程式を覚えていただいたうえで、フェラーリとの出会いをお話しします。
時間は2019年7月までさかのぼります。
同年3月に、幻冬舎から出版した『やりたくないことはやらなくていい』というビジネス書がキッカケで、欧州サッカーチームのスポンサーのお話をいただきました。
このスポンサーの話は、チーム運営会社との業務提携という側面もあったので、スポンサーをやることによる経済的・経営的メリットはかなりありました。しかし、この話は契約直前で流れてしまいました。
理由は、チームとしてはGOだったがリーグからNGが出たとのこと。契約書をお互い交わしてからのNGだったので、非常に残念でしたが仕方ありません。
「一所懸命動いた結果がうまくいかないケースなどいくらでもあるので次!」というマインドで、すぐに切り替えて動き出して、1か月後……。サッカーチームのスポンサー話を忘れかけていたころに、チーム運営会社の窓口担当者から、こんな連絡がきました。
「先日はすいませんでした。ちょっと別の話なんですが、フェラーリとのスポンサー契約の話があるんですが、もしよかったら話だけでも聞いてみませんか?」
フェラーリってあのフェラーリ? 家族がなんのクルマに乗ってるのかすら知らないぐらい、クルマに興味がないボクですら、その名前は知っています。とはいえ、
超世界的ハイブランド
金持ちの象徴
タワマンセレブが乗りまわしているクルマ
フェラーリのイメージは、こんなものでした。
「フェラーリのスポンサーなんていくらかかるんだよ」「そもそもなんだ、この話? さすがにウソだろ(笑)」。話を聞いた時点では、あまりに現実離れし過ぎた提案に、頭がバグってしまい、“三方良し”がどーとか考えられる状態ではなく、弊社のメンバーにも笑いながら伝えたところ、彼らも「なんすか、その話(笑)」と、まるで冗談かのようなリアクションでした。
まあ、相手が相手なんで、そうなるよな……。
そんなフェラーリのスポンサーの話は、確かにスゴイことかもしれないけど、正直ウチがスポンサーして、会社的になんかメリットあるのか? 「ウチ、フェラーリのスポンサーやってるんですわ」と自慢することくらいしかなくないか?
そんなことで大金払うことはしたくない。でも何か引っかかる。デカいチャンスのような気がする……。
……、……、!、!!、!!!。
先ほどの担当者に電話をかけ直した。
「ぜひ席を設けてください。案があります……」。ここから、すべてが始まりました。1980年生まれ。青森県弘前市出身。レディオブック株式会社代表取締役/CEO。大学卒業後、プロ格闘家としてデビュー。個人事業主を経てレディオブックを起業。2015年にオンデマンドiPhone修理ブランド「i+Remaker(アイリメーカー)」を⽴ち上げ、単独店舗で年商1億円達成。その後はオンラインサロン「やりやらタウン」の運営や、SNSで大きな話題となった会員制〆パフェバー「RemakeEasy(リメイクイージー)」の運営など、複数の事業を展開。会社としても年商14億円規模まで成長。F1レーシングチームのスクーデリア・フェラーリと公式パートナーシップ契約も締結している。ツイッターアカウントは@yugo_itagaki。著書に『やりたくないことはやらなくていい』(幻冬舎)
欧州サッカーチームのスポンサー話がいつの間にかフェラーリに……
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