「正社員で事足りる」コロナ禍で派遣切りになった30代、バイト先もない実態
客足75%減で大打撃。雇い止めを食らい、バイトを始めた美容師
▼丸山智広さん(仮名・38歳)職種:美容師/役職:チーフ/失職理由:雇い止め/年収:360万円
専門学校卒業後、美容師一筋。離婚歴があり、月3万円の養育費の支払い義務があるが、収入減で支払えずカードローンに手をつけた
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理美容業界も自粛の影響を大きく受けた業種のひとつ。美容師の丸山智広さん(仮名・38歳)は3年間勤めてきた店の売り上げが4分の1に激減し、3月中旬に仕事を失った。
「緊急事態宣言が発令されて1か月の5月上旬、1年更新の契約社員でしたが、社長から来年度の契約はできない旨を告げられました。『週1~2日の勤務でよければ残すこともできる』と言われましたが、それで生活できるわけもなく……」
慌てて次の働き口を探すが、求人サイトで見つけた美容院はどこも募集を中止していたという。
「美容院は全国で倒産ラッシュですよ。今は新人時代に世話になった先輩に泣きつき、その方が経営するサロンでなんとか働かせてもらってます。しかし、ここも経営が苦しく出勤は週3日だけ。仕方なく食品工場でも週3日バイトを始めました」
美容師の仕事とバイトの給料を合わせても月収は18万円。収入は5万円も減ったが、労働時間は月60時間近く増え、3月以降10㎏も体重が落ちたという。
「コロナ収束後、美容師の需要が回復するかは未知数だし、その頃僕はもう40代。雇い止めされてからずっと考えてるんですが……僕の人生が今後浮上するプランがまったく思い描けないんですよね」
ただでさえ不安定な就労状態を強いられる非正規雇用者を襲った、コロナ解雇の嵐。光が差す日はいつになるのか……。
【労働運動家・鈴木 剛氏】
全国コミュニティ・ユニオン連合会会長。労働組合が再建した企業等の役員を務めている。著書に『中高年正社員が危ない』(小学館101新書)など
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[コロナ解雇の衝撃]―
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