クルマやF1のフェラーリが好きなんじゃない。じゃあ、なんで契約した?
やりたいことだけやっていたら、日本の小さなスマホ修理会社が世界のフェラーリと業務提携。でも、契約した途端、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大でF1日本GPは開催中止……。渋谷で働くベンチャー社長がジェットストリームな日々をつづる!
フェラーリとの発表があった後は、驚くほど環境が変わった。
「フェラーリとパートナー組んだ日本企業」ということで、新聞ほかメディアで取り上げてもらい、そのおかげで今までお付き合いできなかった法人・個人からもアプローチがあった。
予想通りと言えば予想通り。しかし、下記のようなことまでは予想できなかった。
・超大手企業からのスマホ、タブレットの大型発注
・憧れのアーティストとのコラボ
・人材募集をかけなくても優秀な人材が集まる
実際の売上だけではなく、広告効果も抜群。さすが世界のフェラーリ。
繰り返しになるが、ボクは元々クルマに興味ないし、なんなら今も興味ない。(でもフェラーリは欲しくなってきた)。
F1も興味なかった。もちろん、さすがに今はF1中継を観てるし、その面白さもわかったけど。ただ、誤解を怖れずに言うと、別にF1という競技自体が大好きというわけではない。
「じゃあ、なんでフェラーリと組むんだ?」
それは「フェラーリの理念が心底カッコいいと思えたから」、それしかない。
・やりたいことしかやらない
・F1で勝つこと、それが会社の存在意義
・組織の効率性より、1人ひとりがスーパーマンであるべき
などなど。かっこよすぎだ。
こんな尖ったチームが、世界ナンバーワンのブランドになったのだ。
イタリアの小さな自動車工房が、今や世界の一流ブランドになったように、我がレディオブックも「やりたくないことはやらなくていい世界を作る」という理念を元に会社経営している。「自分のやりたくないことは、きっと誰かのやりたいこと」「1人1人が強い精鋭集団を作る」、こんな思いで経営している。
まるで惹かれあったかのように、渋谷の小さなベンチャー企業が、イタリアの世界ブランドと組むことができた。
僕はこの今の時代にこそ、フェラーリの理念は必要だと考える。
やりたくないことやってる暇はない。1人ひとりが主役であり、そしてチームでもあり、最高のパフォーマンスを出し合い結果を出していく。
実は今、フェラーリと大きな仕掛けを準備している。今でこそ、フェラーリの理念を日本、世界中に広めるべき。そして、ボクやレディオブックにしかできないアプローチの仕方で、伝えていく。
レディオブックで運営している「やりやらタウン」でプロジェクトを早めに出したりしてるので気になる人は、のぞいてみてほしい。そこでは世界を変えていくプロジェクトが進んでいる。
1980年生まれ。青森県弘前市出身。レディオブック株式会社代表取締役/CEO。大学卒業後、プロ格闘家としてデビュー。個人事業主を経てレディオブックを起業。2015年にオンデマンドiPhone修理ブランド「i+Remaker(アイリメーカー)」を⽴ち上げ、単独店舗で年商1億円達成。その後はオンラインサロン「やりやらタウン」の運営や、SNSで大きな話題となった会員制〆パフェバー「RemakeEasy(リメイクイージー)」の運営など、複数の事業を展開。会社としても年商14億円規模まで成長。F1レーシングチームのスクーデリア・フェラーリと公式パートナーシップ契約も締結している。ツイッターアカウントは@yugo_itagaki。著書に『やりたくないことはやらなくていい』(幻冬舎)
クルマのフェラーリ、F1のフェラーリが好きなんじゃない
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