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「SNSへのアップで宿泊費タダ」捨て身のキャンペーンに賭けたホテルの思い

なんでこんなキャンペーンを?

 ただでさえコロナの影響をモロに受けているホテル業界。はっきり言って自殺行為とも思えるこの企画を、なぜはじめたのか? 「やっぱりコロナの影響が大きくて、3月や4月は宿泊者0名という日が何日か続く日もあったんです。その中で、私どものホテルは普通に泊まっただけでこんなサービスがついているんだというのを、少しでも多くの方に体験していただきたいと思いまして」と佐藤氏は語る。一見、捨て身のようでもあるが、広告費としての投資でもあるという。

宿泊費ゼロで得たもの

 実際、反響も大きかったようだ。
ホテルニューショーヘイ

取材中も予約の対応をする支配人

「開始直後は、私(支配人)も含めて電話対応に追われましたね」と新谷支配人。実際、取材中にも支配人が予約の電話に出るという場面に出くわし、全員一丸となって取り組んでいる様子がうかがえた。  あまりに破格のキャンペーンに、世間も戸惑っているようで「ご予約のお電話かと思って出てみたら『なんのためにそんなことやってるんですか?』というお問い合わせだったこともありました(笑)」と佐藤氏は話す。さらに、意外な内部への影響として佐藤氏は「従業員みんなが、ひとつのことに今まで以上に協力していかないといけないので、全員がまとまって強くなったように思います」と話す。  苦境の中、必死でホテルの魅力を発信しようとする姿に「Twitterなどで『頑張ってください』といったような応援の言葉もくるようになってありがたいですね」(佐藤氏)とも。  そうした輪はすでに広がり始めており「このキャンペーンを使って1泊されて、連泊として2泊目を(応援の意味も込めて)通常料金で泊まってくださった方もいましたね。お問い合わせいただく方の中にも『いつでもいいから、いつ空いてますか?』とおっしゃる方もいます」と新谷支配人。ビジネスホテルへの宿泊が旅の「目的」になるという現象まで起きているようだ。 「空き・キャンペーン状況はTwitterで配信しているのでそちらをご確認いただきたいのですが、まだ今月の後半や、来月であればわずかな空きはあります(取材当時)ので、是非とも無料でたくさんの方に利用していただきたいです」と新谷支配人は熱量たっぷりに語ってくれた。 <取材・文/Mr.tsubaking>Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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