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韓国ゾンビ映画『#生きている』の主人公が諦めなかったわけとは

親の影響は無視できない

 人物の影響を受ける相手は、恩師や恩人、友人などさまざまです。そのなかでも特に強く影響を受けるのは両親です。ジュヌは母親からメッセージを受け取った時に深く安堵し、母親の悲鳴で電話が切れた時に激しく憤りました。生まれた瞬間からつきあいが始まる両親の影響は、こみ上げてくる感情の量が違います。  行動は「人物の影響」を受けた結果です。仕事や勉強や運動で、「こうした方がいい」や「こうすべき」といった理屈をいくら考えても、やる気は湧いてきません。理屈の上ではそうした方がいいとわかっていても、「人物の影響」がなければ行動できないのが人間です。  勉強をした方がいいのはわかっているけど、なぜか勉強する気にならない。運動をした方がいいのはわかっているけど、なぜか運動する気にならない。仕事をした方がいいのはわかっているけど、なぜか仕事をする気にならない。こうした悩みは、「人物の影響」の軽視に原因があります。  何かをやりたいと考えているのに、なぜかそれができない場合、両親と向き合っていないことが原因かもしれません。私たちは両親を無意識に否定しがちですが、両親の影響を踏まえた上で、「じゃあ自分はどうするのか?」と考えた方が行動できるようになります。 『#生きている』は98分の小粒な作品ですが、主人公の生きようとする姿やその理由が描かれていました。内容の大半がバニックとアクションでも退屈に感じないのは、登場人物の意志と、その根拠になる人物の影響が描かれているからです。ただ「死にたくない」というだけではドラマにはなりません。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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