お金

元ヤンキー民泊社長が告白。「コロナで5億円溶かした」一部始終

北海道の有名不良校出身

 いまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染拡大。これまで右肩上がりを続けていたインバウンド需要が激減し、観光業は壊滅的なダメージを受けた。失われたインバウンド需要の代わりとしてGo To トラベル事業がスタートしたものの、その効果は依然として未知数だ。
長瀨翔太

成人式の記念写真。後列右から2番目が長瀬氏。この頃は大学生をしながら夜の街で働いていた

「発端はちょうど1年前のこと。新型コロナウイルスではなくて日韓関係の問題で韓国人旅行客が減少しました。そこから年が明けて新型コロナウイルスのニュースを聞くようになり、4月の緊急事態宣言前には完全に訪日旅行客の流れがストップしたのです」  そう語るのは長瀨翔太氏。民泊事業及びサブリース事業(転貸事業)を行う28歳の若き経営者。少年鑑別所に2度の入所経験のある筋金入りの元不良で、関西出身ながら悪い仲間との付き合いを断つため、高校1年の冬にテレビドラマ「ヤンキー母校に帰る」(TBS)のモデルとなった北星学園余市高等学校へ編入。その後、法学部に進学するも大学時代はススキノの夜の街で活躍、そして4年生のときに不動産業で起業した異色の経歴を持つ。 「私の行っているビジネスは、民泊用に貸し出す部屋を提供する不動産仲介業です。民泊用物件の建築コンサルティングなどもしていていました。春先に民泊運営会社から家賃を待ってくれと要請があり、まさかこんなに長引くとは思わないので呑気に構えていたのですが、日本国内でもウイルス感染が拡大して、このままではヤバイと危機感を持ちました」

事業が完全ストップし、取引先が次々と破綻

 長瀨氏の会社は賃貸物件をオーナーから借り上げるサブリース契約を結び、民泊運営会社に貸し出していた。 「完全に事業がストップしてしまい、同業他社のほとんどが破綻、倒産もしくは連絡がつかない事態に……。このときは頭の中が真っ白になりました。物件によっては10年の長期契約を結んでおり、途中解約の違約金の支払いが重くのしかかりました。じつは民泊物件のサブリースしていたグループ会社の売却が3億4000万円ほどで決まっていました。それもなくなったためトータルで5億円ほどの損益です」  転貸及び運営していた民泊物件約200室を全て解約することになり、空室の家賃や契約解除の違約金が発生。さらに大阪市の民泊運営会社ハンドグローイング社の破綻が、長瀨氏に追い打ちをかける。
次のページ
民泊大手の経営危機
1
2
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事