恋愛・結婚

妻が妊娠中に不倫をしていた男…火遊びが忘れられない記念日となったワケ

実は彼女がいることがばれていた?

 というのもその時、上田さんが一歩を踏み出せなかったのにはある理由があったそうだ。 「僕には長い間同棲している彼女がいたんです。実は彼女も、最初はスタッフの知り合いでやってきたお手伝いさんだったのですが…。その彼女が妊娠をしてしまって。いつかは結婚しようとは思っていましたが、それが現実になった感じですね。  でも、それを芳江さんに伝えると、今まで彼女がいたことを隠していたのを怒られるかと思いきや『W不倫の方が、気が楽』と言われて。向こうからホテルに誘ってきたんです」  芳江さんからは「女性ものの傘を持ってきたり、ハンカチにアイロンがかかっていたり、女性がいると思っていた」と言われた上田さん。 「意外と、彼女がいるって隠さないよりも言った方が良い時があるんだなって思いました。それからは、妻が妊娠中も彼女と関係を続けていました。今思うと最低ですよね…」

不倫相手と同じ誕生日に生まれた実娘

 世の女性陣から非難を浴びてしまいそうな上田さんの行いだが、出産日が近づくにつれ、奥さんの体調も不安定となり、自由な時間がとりづらくなった。 「いつも違う用事を作って、嘘の外出をしていたのですが、さすがにいつ出産するかわからない状況で出かけるのは難しくて。それなのに芳江さんは『私の誕生日に会いたい』と言ってきたんです。でも彼女の誕生日前後が、ちょうど妻の出産予定日だったんですよ」 こども 結局、芳江さんの誕生日に逢瀬を重ねることはなかった。上田さんの子供が、芳江さんと同じ誕生日に生まれたからだ。 「その後は僕が育児が大変で、彼女とは疎遠になりました。たまに仲間内で、一年に一度ほど会う機会が合うくらい。もうなんの感情も抱いていません。でも、愛する娘の誕生日が来る度に、ちょっと彼女のことが頭に浮かぶんですよね……。これから何年もずっとだと思うと、ちょっとげんなりします」  まさに事実は小説よりも奇なりというが、彼にとって火遊びが忘れられない記念日になってしまったようだ。<取材・文/阿佐ヶ谷蘭子>
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