エンタメ

「こんな旅をしてみたい」とSNSで話題。男二人の北海道旅漫画、作者の狙い

出会ったきっかけも車旅、ルームメイトYさんと織りなす旅に込めた想い

 本作のもう一人の主人公であるYさん。その大きな体と冷静な判断力が魅力だが、彼とはどのように出会ったのだろうか。 漫画
漫画

突如明かされる旅の“真の目的”に電気街さんは……(画像は電気街さん提供)

「大学生の頃に共通の友人と一緒に車で京都に行った時が初対面でした。“うわ~、駅のロータリーでめちゃくちゃデカいヤンキーがタバコ吸ってるよ~”と思っていたら、それがYでした。今思うと、出会いも車の旅行でしたね!」 漫画
漫画

対抗意識から網走へ向かう決断をした電気街さんだが、Yさんには更なる計画が……(画像は電気街さん提供)

 そんなYさんとの旅路を描く時には、どんな想いを込めたのだろうか。 「コロナで鬱屈した気分の人たちが、爽やかな旅の楽しさを追体験できるような構成にしました。自粛も大事ですが、経済を回すのも大事なので、そこは思い切って散財する馬鹿な二人組を描き切りました。ハードオフの無いところまで行くことと、友人の教養を超えることはぜんぜん違うんですけど、その頓珍漢なライバル意識もおもしろいかな、と」

「こんな旅がしてみたい!」と読者に言わせられた喜び

 最後に、今回の作品がSNSで大きく広まったことについてどう思ったのか伺った。 漫画
漫画

人間には足掻かねばならない時がある!?(画像は電気街さん提供)

「こういうのは運なので数字の大きさは気にしていませんが、狙い通り“こんな旅がしてみたい!”と多くの方に言ってもらえたのは嬉しかったです。反響がきっかけでいろんな方に声をかけてもらえ、担当編集がつくことになったのも幸運でした。もっと面白い漫画を作って、次はお金をもらえるようになりたいですね!」  ――人間の微妙な心の動きを爆笑の“間”で表現する電気街さん。次作を心待ちにしているファンは少なくないはずだ。<取材・文/TND幽介(A4studio)>
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ