仕事

フェラーリとの契約の舞台裏。いきなりの難題に冷や汗ダラダラ

青森県で生まれ育ち、渋谷の片隅で仲間とやりたいことだけやろうとしていたら、F1レーシングチームのスクーデリア・フェラーリと公式パートナーシップ契約を結んでしまったレディオブック社長YUGOのジェットストリームのような日々のお話……。  2020年は、フェラーリにはじまりフェラーリに終わる。たぶん、そんな一年だ。  これまで、いい話ばかりしてきたが、実際の裏側では本当に色々あった。ここで言えないこともあるけど、みなさまに特別なエピソードを紹介したい。ヒヤヒヤを通り越して吐き気がするようなこと沢山もある。今回はそんなエピソードの1つだ。
YUGO

フェラーリにはお手上げです!

今すぐ財務諸表を出さないと契約は白紙…。もうすぐ飛行機が飛ぶんですけど!

 イタリアのマラネロにあるフェラーリ本社で打ち合わせを終え、パーティーにも出席。プレゼントもたくさんもらって、さあ日本に帰ろうとイタリアの空港に向かったときのことだ。  お土産を買ったあと、フライトまでの時間を使って「最後に本場のイタリアンでも腹に入れとくかあ」とゆっくりしてたとき、いきなりエージェントから連絡がきた。 「ユーゴさん、レディオの財務諸表のデータありますか? それを至急出してくれとフェラーリから言われてます。今すぐ出せますか?」(エージェント) 「え? 今すぐ? 今から飛行機だけど?」 「はい。すぐ欲しいとのことです。難しいですよね?」(エージェント)
YUGO

えっ? 何を言ってるのかな?

 いきなり何を言ってるんだ? 「え? これ出さないとどうなるんですか?」 「けっこう、まずいっぽいです」(エージェント) 「まずいって、契約が?」  なんで今なのか……。すぐさま同行していた経理のみきしぃに伝え、緊急だからなんとかするしかない、とPCをすぐさま開いてフライトまで数十分しかないなか急いだ。  マジで時間がない……。国際線なんて予定している便を逃したらどうなるかわからんし、成田では、すでにフェラーリとの契約に関して取材をしたいと新聞記者さんが待っているとの報告も受けていた。  土壇場で契約白紙になっただなんて空前絶後の笑い者だ。これはヤバい……。
YUGO

契約白紙はマズい……


結果を待たずに飛行機へ搭乗。答えは12時間後の日本で聞いた

 イタリアへの行きの飛行機で、機内Wi-Fiはとても速度が遅く仕事できる環境じゃないことはわかっていた。フライトまでの数十分でどうにかするしかない……。  ゆっくりイタリアンを腹にぶち込んでる暇などなくなり、僕はエージェントにフェラーリに対してなんとか時間稼ぎをしてもらうよう働きかけもらいつつ、その間、みきしぃは冷や汗をかきながら資料を取り寄せる。  生きた心地のしない数十分、なんとか間に合った……。  ダッシュして飛行機に飛び乗った。イタリア-日本間は12時間。これでよかったのか? 大丈夫なのか? そんな生きた心地のしない状況のなか帰路についた。飛行機が日本に着いて、エージェントにすぐさま電話をしたら、「なんとか大丈夫でした」という連絡が。長旅の疲れは安心と共に去った。  たかが契約。されど契約。裏では、このような苦労をして得た契約なのだ。エージェントSさん、みきしぃ、あのときは本当にありがとう。1980年生まれ。青森県弘前市出身。レディオブック株式会社代表取締役/CEO。大学卒業後、プロ格闘家としてデビュー。個人事業主を経てレディオブックを起業。2015年にオンデマンドiPhone修理ブランド「i+Remaker(アイリメーカー)」を⽴ち上げ、単独店舗で年商1億円達成。その後はオンラインサロン「やりやらタウン」の運営や、SNSで大きな話題となった会員制〆パフェバー「RemakeEasy(リメイクイージー)」の運営など、複数の事業を展開。会社としても年商14億円規模まで成長。F1レーシングチームのスクーデリア・フェラーリと公式パートナーシップ契約も締結している。ツイッターアカウントは@yugo_itagaki。著書に『やりたくないことはやらなくていい』(幻冬舎)

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