カーライフ

これが軽トラ王のキャンピングカー!軽トラ自作キャンパーのススメ

キャンピングカー好きが集う会員制の『やちまた工房』

 取材で訪れた日も『やちまた工房』の敷地内では、何台かの軽キャンパーの製作が進んでいた。この工房は会員制で運営されているため、メンバーは会が所有する設備や機材、道具を自由に使って製作に励むことができる。経験の豊富な人から技術を教えてもらったり、問題解決のためのアドバイスをもらうことができるというのも、工房というスタイルの大きなメリットだ。
みんなの遊べる軽トラ

やちまた工房では会員たちが思い思いに作業を進めている

「食べて飲んで風呂にも入れるので、キャンピングカーづくりそっちのけで、それを目的にやってくる会員もいますよ」と笑う山田さんだが、まるでクラブ活動のようにメンバーたちが楽しんでいるのが印象的だった。  山田さんがこの会を立ち上げたのがいまから20年ちょっと前で、現在は27名の会員が参加。なお、新たに会員になるには新旧会員からの紹介制となっている。

やちまた工房の仲間たち 大森三樹男さん

 これまでマイクロバスやトラックなどをベースにして20台近いキャンピングカーを製作してきたという大森さんだけに、その軽トラキャンパーの完成度は非常に高い。「旅ガラス号」と名づけられたこのキャンパーは、まるで超コンパクトなワンルームのようにすべてが機能的にデザインされている。ベテランのキャンパービルダーが、「自分が心地よく過ごせるジャストサイズにようやくたどり着いた」と話すハイレベルな1台だ。
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建築関連のアフターメンテナンスの仕事をしていたという大森さん

みんなの遊べる軽トラ

ゆったり過ごせるように畳敷きにした。ここに座った状態ですべてのものに手が届くので、移動の際の動線も考える必要がない

やちまた工房の仲間たち 大川和義さん

 やちまた工房の会員になって13年という大川さんのキャンパーはスーパーキャリーがベースで、その最大の特徴は家庭用エアコンが搭載されていることだろう。室外機のあるエアコンは場所も取るし電気も食う。そんな常識を覆すために、大川さんは工房の仲間たちにも協力してもらいながらさまざまな工夫を盛り込んだ。夏に遠出も経験したそうだが、「エアコンのおかげですこぶる快適だった」(本人談)ととても満足そうだった。
みんなの遊べる軽トラ

アマチュア無線が趣味の大川さんはアンテナを常備している

みんなの遊べる軽トラ

エアコンの室外機を格納した部分はテーブルとして活用。ちょっとしたデスクワーク用のスペースとして重宝しているという

<写真/林 紘輝> <取材・文 後藤 聡> 軽トラと近代建築とひとり旅を愛するライター。3年前に訪れたスリランカでは、日本の中古車がボディの文字を消すことなくそのままの状態で多数走っているのに驚かされる。どんな“前職”と出会えるのかが、旅の間のひとつの楽しみだった。
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多彩な遊び方、DIYキャンパー、オフロード走行…… 世界に誇れるジャパンクオリティ「軽トラ」の魅力を深堀りする!
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