永福：オレは中古ハイブリッドならグレイス（ホンダ）だな。ホンダセンシング（ホンダの先進運転支援システム）がついてる後期型で、ボディカラーはブラック！ それでBMW3シリーズを気取る！ 担当K：グレイス、いいですよね。 永福：ホンダのDCT（デュアルクラッチトランスミッション）付きハイブリッドが消滅しようとしてるのは残念だ。ハイブリッドで段付きミッションが味わえる貴重な存在だったのに……。 職人：グレイスはパドルシフトでしょ？　CR-Zは本物のMTですよ。 永福：あれはスポーツカーとしてぜんぜん面白くない！ それなら初代インサイトだろ！ 職人：初代は中古車がほとんど残ってないんですよ……。 担当K：中古車から選んでいいなら、僕は断然、初代プリウスですね。 永福：それは男の選択だ！ 担当K：“大和”（永福の元愛車）こと初代プリウスは、燃費アタックで無敵だったじゃないですか！ 永福：さすがに今は無敵じゃないと思うけど（笑）、初代プリウスが走ってるのを今見ると、「勇者！」って思うよね。だってニッケル水素電池だよ！？　今でも元気な初代プリウスがあったら、佐渡のトキ並みに貴重だよ！ 担当K：バッテリーが死んでもエンジンだけで走れるんですよね？ 永福：いや、時速30㎞くらいしか出ないし、バックできなくなるよ。 担当K：えええ～っ！ 　この3台、いろいろな面でいい勝負だが、ノートは先進運転支援システム「プロパイロット」が、42万円のセットオプション。これを付けると、ほかの2台よりぜんぜん値段が高くなってしまう。これはダメ！ 1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中