更新日:2021年04月04日 11:51
カーライフ

王者テスラに対して現状は竹ヤリ…それでもEVを国産メーカーがやる理由

日産リーフがそれなりに売れていた理由

K:日本ではどうなんですか? 永福:日産リーフがそれなりに売れていたのは、一昨年12月まで、月2000円で全国の充電器が使いホーダイだったというのが大きかった。しかも新車のリーフを買うと、この充電プランを2年間タダにするキャンペーンもやっていた。外で充電すれば2年間電気代タダ。税金も安い。つまりリーフを買えば固定費がメチャメチャ安かった。 オートクラブK:そうだったんですか! 永福:ところが一昨年12月、リーフの充電プランが一気に値上げされてキャンペーンが終了。「リーフのバッテリーは劣化が早い」という説も広まって、販売が4割も落ちた。現状、どのEVを買っても、電気代はハイブリッド車の燃料代とほぼ同じ。何か特別なサービスがないと、日本でEVはあんまり売れないよ。マツダのEVは、国内で年間500台ぽっちの販売なのは正解かな。

EV選びで失敗しないためには?

K:EV選びで失敗しないためにはどうすればいいですか? 永福:失敗したくないなら、まだ買わないことじゃないか? 日本では別に焦る必要はない。生産も含めたトータルのCO2排出量なら、EVよりヤリスハイブリッドのほうが少ないんだし。 オートクラブ
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結論!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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