更新日:2022年07月12日 14:29
お金

中古ベンツの2年間の整備代は104万円。「高い」と思えないユーザー心理とは

車検整備

完全な状態を目指して整備したW140

完全な状態を目指して整備したW140

 アキュームレーターの交換をすると、「いくらかかるのか」と心配していた「大きな揺れ」は一切収まります。この時点で、私は「意外にW140はお金をかけずに乗れるのではないか」と思っていました。  そして、アキュームレーターの交換から約2ヶ月後、このW140は車検の時期となり、同じ整備工場へと車検を依頼。最初にチェックした際に“後回し”としていた整備を中心に、あえて予算を決めて実施してもらうこととしたのです。  その際、私が希望した予算は、法定費用別で30万円以下という内容。W140を買ったばかりで右も左も分からない私は、適当に「これぐらい」という予算を提示したわけですが、その予算内で優先順位をつけて車検整備を行ってもらったのです。  この際、行った整備内容は主に、 ・ステアリングギアボックスのオイル漏れ修理 ・後席左右ウィンドウレギュレーター交換 ・ロアアームブッシュ交換 ・リアボールジョイント交換  といった内容。購入時から、後ろの窓が全く動かなかったのですが、“放っておくと落下する”ということで、この時点で修理を実施しました。  ちなみに、購入時から気になっていた「車両前方から聞こえてくる鳥のさえずりのような音」は、ブロアモーターによるものでしたが、車検時、給油のみで音は収まりました。  その結果、この時点での整備費用は、法定費用別で約26万8000円。法定費用は9万9000円でした。これまでの総額は、先のアキュームレーターや法定費用を含む車検代で、約43万5000円となっています。  整備工場の方は、このとき「あと2年安心して乗れますよ」と太鼓判を押してくれたため、「ケチってW140に乗る」という観点では、この整備代で済んだといえます。しかし、私がこの2年間でこのW140に支払った総額は約104万円。なぜ、ここからさらに60万円もかかってしまったのでしょう。

エンジンマウント等の交換

 その答えこそ、実は車検整備中に代車として貸してもらった、この世代のメルセデス・ベンツの乗り味に感激したからです。  そして、私は自分のW140を「往年のメルセデス・ベンツらしい乗り味」にしたいと思った結果、「ケチらず整備したい」と思うようになったわけです。そこで、最初に行ったのが、車検時に「2年後に後回し」とした箇所の整備です。  このときの整備内容は、 ・ウォーターポンプ(+サーモスタット) ・エンジンマウント(+ミッションマウント) ・コンパニオンプレート ・アライメント調整 ・オイル交換  費用は約22万5000円でした。
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タイヤ交換と調整
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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