ニュース

「台湾産パイナップルが実は中国産」もデマ。ツイッターの魔力

ハマりすぎると何も見えなくなってしまう

ライトなライト論

熱狂的なトランプ支持派は、米大統領選におけるバイデン勝利を受け入れず、不正を訴えたり暴動に出たりした。日本でも不正選挙追及のデマが広がったが、誰かの熱狂的な支持者は支持対象を疑うということをしないのが、拡散した一因にもなった 写真/時事通信社

 誰かの熱狂的な支持者は、支持対象を疑うということを知らず、支持対象を批判するやつそのものがおかしいとの発想になってしまいがちです。だから人格否定でも何でもやってきます(この半年で僕もかなり経験を積みました)。  もし支持対象の誤りについて誰かから指摘された場合は集団記憶喪失になり、論点をそらして根本問題に行かないようにします。  誰かを支持するというのは自然なことですが、ハマりすぎると何も見えなくなってしまいます。社会的証明の原理はハマりすぎた人同士の結束をも高め、自分たちの正当性を補強するものであるというのも注意が必要です。  これは誰しもがはまり込む危険性があります。自分自身も戒めたいところです。今回は散々ツイッターの負の面を語ってきましたが、それでも僕はツイッターが大好きです。負の面は強烈だからこそ目立ちます。猫の可愛い写真や動画でも見て心を豊かにしましょう。

今週の一言

人は「一貫性の原理」から自分の間違いを認めず、「社会的証明の原理」から正当性を補強する <文/KAZUYA>
動画配信者、作家。1988年、北海道帯広市生まれ。2012年より、YouTubeとニコニコ動画にて「KAZUYACHANNEL」を開設し、政治や歴史、社会問題などのニュースをほぼ毎日配信する。YouTubeのチャンネル登録者数は70万人超、ツイッターのフォロワーは11万人超。『日本人が知っておくべき「戦争」の話』など著書多数
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ