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「他人をバカにする人間は、結果的に大きく損する」と東大生が考えるワケ

自分の立場を上げようとするのは逆効果

教室 たとえば、僕は小学校の頃などクラス内で勉強は比較的できる方でした。  ですが、勉強以外ではダメダメ。僕よりも運動神経が優れた人や、絵のセンスがある人はいくらでもいました。  だからこそ、「勉強ができるだけ」で調子に乗ってはいけないといつも反省させられていましたし、みんなのことをとても尊敬していました。  もし僕が「こんな簡単な算数もわからないの?」というように勉強の成績だけを根拠に他人を見下していたならどうでしょうか。  きっと僕は周りから「勉強しかできないやつ」としてバカにされてしまい、周囲から孤立してしまったでしょう。誰かをバカにして自分の立場を上げようとすると、むしろほかの能力の足りなさが際立ってしまうのです。

プラスになるべき特徴が足枷になることも

ドラゴン桜

©︎TBS

 周りを見下した発言をしなければ「勉強ができる」とプラスに受け取ってもらえる特徴も、学力だけを自ら強調してしまった結果、ほかの要素も加味して比較されて「勉強しかできないやつ」とバカにされてしまうのです。  この状況で「唯一の取り柄」(僕の例だと「勉強」)がなくなってしまった場合、とても悲惨なことになります。  実は、先日放送の日曜劇場『ドラゴン桜』第5話でもその様子が見て取れました。
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『ドラゴン桜』から学べる教訓
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