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「日乃屋カレー」79店中、一軒だけ販売する幻のラーメン。その中身とは

カミナリラーメンの全貌

日乃屋カレー

これが日乃屋カレーのカミナリラーメン。見た目は味噌ラーメンのようだが……

 注文から数分で届けられたのは、味噌ラーメンのような一品。香りも確かに味噌ラーメンのそれだが、鋭いスパイスの香りのインパクトが強い。そして、茹でたキャベツとメンマ、さらに大ぶりのチャーシューが乗ったボリュームタップリのラーメンだ。
日乃屋カレー

スープにはレッドペッパーや山椒系のスパイスが効いており、かなりパンチのある味わいだ

 スープを一口すすると、味噌の甘みもさることながらレッドペッパーの辛さと、山椒か花椒のような痺れ系の刺激が口の中に刺さる味付けは、ラーメンとしても個性的だ。カレーのルーは甘い印象の強い日乃屋カレーだが、こちらはかなり辛さの強い仕上がり。麺は中太のちぢれ麺で、食べ応えもある。ちぢれていることで、スープがよく絡み麺を啜るだけでも、いわゆる「カラシビ系」の刺激が休まることはない。  一方で、トッピングされているチャーシューやキャベツは素材の甘みが特徴的で、スープの辛味をうまく中和して美味しい。量も多くしっかり辛い「元祖カミナリそば」、個人的にはかなり好みのラーメンだった。

なぜ、ラーメンがあるのか

 しかしなぜ、カレー専門チェーンの日乃屋カレーにラーメンがあるのだろうか。それは、創業者である日浦大社長の実家の稼業に由来する。  日浦社長の実家は、大阪でいわゆる「昭和の町中華」を営んでいた。その店では、日浦社長の父がラーメンをつくり祖母がカレーをつくって、いずれも大きな評判を呼んでいたという。  現在では、そのカレーが日乃屋カレーとして広く展開しているが、元々は中華料理屋出身ということもあってそのルーツたるラーメンを出している店舗、それが湯島本店なのである。
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ラーメンだけでなくつけ麺も
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