カーライフ

オラオラ顔人気が再燃? アルファードがバカ売れの真相

理由その1

 一つは、昨年5月からトヨタ全販売店でアルファードが買えるようになったこと。それまでトヨタは、販売チャネルによってアルファードと姉妹車のヴェルファイアを売り分けていたが、どっちも買えるようになった途端、ヴェルファイアはほぼ即死した。今年4月からは1グレードのみに絞られ、事実上植物状態だ。  アルファードとヴェルファイアの違いは見た目だけ。つまり見た目で圧倒的にアルファードが支持されているのだ! どちらも負けず劣らずのオラオラ顔だが、アルファードの鎧をイメージさせる斬新かつ超オラオラなフロントグリルが、超ブッチギリで支持を集めているということにほかならない。
オートクラブ

もともとはジェントル顔のアルファードに対してオラオラ顔がヴェルファイアだったのですが、いつの間にかアルファードのほうがオラオラに。でも、後席の乗り心地はファーストクラスでした!(乗ったことないけど)

オートクラブ

唯一生き残ったヴェルファイアの「GOLDEN EYES Ⅱ」。「やっぱりヴェルファイアがいい!」というユーザーのために、一部改良して1グレードだけ存続したけど、近い将来これすらなくなるというウワサも

 この顔が登場したときは、カーマニアから大ブーイングが浴びせられたが、そんな声などどこ吹く風で、ヤンキー系ユーザーがこぞって飛びついた。その波はどんどん上流へと波及し、芸能人や経営者の移動の足として定番になり、ついには天皇皇后両陛下もアルファードで移動されるに至った。カーマニアは木っ端微塵である。

理由その2

 もう一つの理由は、下取り価格の高さにある。5年の残価設定ローンの場合、アルファードは残価50%程度で組めるので、ノアやヴォクシーと大差ない支払い金額で買えてしまう。なら頂点のアルファードに流れるのも当然だろう。  しかしこのアルファード、どれだけ人気があろうともカーマニア的には「番外地」だった。6年前の試乗では、大型ミニバンの宿命でボディ剛性が低く、路面の凹凸でけっこうショックがくるのを確認。重いボディに対しては、2.5Lのガソリンやハイブリッドエンジンではパワーが足りず加速が鈍い。3.5LのV6エンジンでもまだトロい。とにかく走りがまるでダメ! こんなドン臭いモンに乗れるか!であった。 オートクラブ なのに周囲を見渡せば、多くのアルファードが飛ばしている。まさにオラオラと前車をアオりまくっている。あの性能であの走りはヤバイのでは? これはもう一度、アルファードの走りを確かめなければ!
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6年ぶりに乗ってみて…
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