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元SKE48・野島樺乃を擁する「et-アンド-」とは?

●栗本優音

 ‘05年、東京都生まれ。小学生時代から多くのミュージカルに出演、国際フォーラムの舞台に立った経験を持つ。エンタメコンテスト『キラチャレ2019』の歌部門でグランプリを獲得。「#tokyo」ではポエトリーリーディングのパートを担当している。  グループ最年少の16歳、栗本優音がミュージカルの道へ進むこととなったきっかけは、偶然の産物だった。 「小学5年生のとき、家の向かいに住んでいる方からチケットをいただいて『赤毛のアン』を観に行ったんです。すごく感動したと伝えたら、その方はミュージカルの関係者だったので、『やってみない?』と誘っていただいて、レッスンに通うようになりました」    そこから約3年、歌と踊りを磨きながら数々のミュージカルに出演し、大小さまざまな舞台に立つことになった。 「出演した舞台は『赤毛のアン』『サウンド・オブ・ミュージック』『ウェスト・サイド・ストーリー』など。会場はイオンモールのミニ公演から、いちばん大きいときは国際フォーラムで舞台をやっていました。6年生のとき、『赤毛のアン』で子ども時代のアンを演じたときは、すごくうれしかったです。役が決まったときは泣いちゃったのを覚えています。本番では舞台の真ん中にある階段を登って登場するんですけど、すごく緊張しましたね」  その後、ミュージカルのほかのジャンルにも挑戦したい気持ちが芽生え、オーディションを受けたことが、「et-アンド-」の活動へつながっていく。 「中学1年生のときに『キラチャレ』を受けたら、二次予選で落ちてしまって。悔しかったので、次の年にもう一度受けたら歌部門で優勝することができました。そこから『et-アンド-』のお話をいただいて、いまにいたります。ミュージカルでセリフに感情を込めていたときの感覚を、ポエトリーリーディングで活かしたいと思っています」

●野島樺乃

 ‘01年、愛知県生まれ。幼少期から合唱団で経験を積み、’15年にSKE48加入。’19年に「第1回 AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝し、シングル選抜入りなど活躍するも今年6月にグループを卒業し、「et-アンド-」のリーダーとして活動を開始。  ユニットのリーダーを務める野島樺乃は、’19年にAKB48グループで最も魅力的な歌姫という称号を手に入れ、SKE48でもシングルの選抜メンバーに入るなど、中心メンバーの1人になりつつあった。しかし’21年4月、グループ卒業を発表。新たなユニット「et-アンド-」としての一歩を踏み出したわけだが、その歌唱力の礎はどこで築いたのか。 「小学校2年生からSKE48に入るまでの5年間、合唱団で歌の基礎を学びました。練習は週に2回。発声の基礎から始まって、合唱団でチャリティライブやオリジナル台本のミュージカルに出るうちに、もっと大きなステージで、大勢の前で歌ってみたいって気持ちが芽生えて、芸能界を目指すことにしたんです」  普段の練習に加え、定期的な合宿で厳しい訓練を積んでいたとか。 「合宿期間中は山の上のログハウスを貸し切って、合唱団のメンバーみんなで団体行動をします。コミュニケーションを深めてより良いハーモニーを奏でるのが目的なんですけど、基礎練習もなかなかつらかったです。寝そべった状態で天井に向かってゆっくり息を吸って吐く、腹式呼吸の練習が特にきつかったですね」  ‘15年にSKE48加入後、数年間は「鳴かず飛ばずだった」と振り返る。 「選抜に入るどころか、何十人もいるなかでどうやって自分らしさ、個性を出せばいいのかわからないまま、すぐに3年が過ぎました。ダンスに重きを置くグループで歌唱力を活かすのも難しい…。悩んでいたところで、『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』の開催を知って、これは出るしかないって思いました」  どのような思いで、このコンテストに臨んだのか。 「ただただ自分の特技を、歌を大勢の前で披露できるチャンスがもらえたのが嬉しかったです。だから優勝なんてまったく予想してなかったので、本当にびっくり。合唱団で基礎を習っていてよかった、なにより3年間、歌い続けるのを諦めなくてよかったって思いました」  このコンテストで優勝したことで、大きな転機が訪れる。ソロの仕事が増えたことで、新たな願いを胸に秘めるようになったのだ。 「ファンの皆さんが支え続けてくれたことで、夢だった選抜に入れました。番組収録やライブなどソロで歌う機会が増えたことで、もっと自分の歌をたくさんの人に聞いてほしいという気持ちが生まれて。やっぱり集団のなかで自分の色を出していくのは難しくて、選抜入りすることができたとはいえ、もっと前に行きたい、もっと自分を見てほしいという気持ちが心のどこかにあったので。そんなとき、この『et-アンド-』のプロジェクトのお話をいただいて、こうしてみんなに出会うことができました」
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ユニット名の意味
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2nd digital single「Eenie, meenie, miney」8月18日配信リリース
https://avex.lnk.to/emm
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