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「麻薬中毒者は殺せ」過激発言連発でもフィリピン大統領の支持率が高いワケ

「麻薬中毒者は殺せ」「人権に関する法律は忘れてもらう」「国連を焼き払う」……就任以来、歯に衣着せぬ過激な発言で注目を集めてきたフィリピン大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏。大統領としての任期が1年を切った現在も国内での人気に陰りは見えない。  コロナ禍においても「マスクはガソリンで拭くといい」「ワクチンを接種しなければ投獄」「(政府のコロナ対策に対して)過激な抗議するなら、射殺も躊躇しない」などと発言。相変わらず舌禍は続いているにもかかわらず、最近の調査でも約9割の国民からの支持を集めている。

高い支持率を維持し続けるドゥテルテ政権

ロドリゴ・ドゥテルテ氏

フィリピン大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏/AFP=時事

“トラブルメーカー”としての一面を持ちながら、それでもドゥテルテ氏の人気はなぜ揺るがないのか。その理由をフィリピン経済に詳しいS DIVISION HOLDINGS会長の須見一氏は次のように解説する。 「フィリピンの歴代大統領は、就任直後こそ高い支持率を記録するものの、徐々にそれが落ちていく傾向にありました。雇用拡大や貧困対策などの政策を掲げても、結局、それが実現せずに失望が生まれ、任期途中に信用をなくしてしまうというパターンだったのですが、ドゥテルテ氏は当選直後の高い水準を維持し続けています。コロナ禍にあっても人気は続き、2020年の調査でも90%を超える支持率を獲得していました。人権問題などで国際社会からは否定的な目で見られることがあっても、この国民からの支持はいかにフィリピンのために尽力し、結果を出してきたかの表れかと思います」  そんなドゥテルテ氏の実行力は「大統領の就任以前から際立っていた」と須見氏は指摘。 「大統領に就任する前には通算7期にわたり、フィリピン第3の都市であるダバオの市長を務めていました。22年にもおよぶ市長在任中には、フィリピン国内でも最悪といわれていたダバオの治安を劇的に改善。防犯カメラの設置や夜間外出禁止令を推進したほか、徹底した犯罪組織の取り締まりを行ってきました。そうした犯罪撲滅に対する厳格さは大統領になってからも継続、特に麻薬犯罪については超法規的措置も辞さない姿勢で臨んできたのです。こうして国民の目に見える結果を残したことも現在の高い支持率につながっています」

過激な発言を繰り返しただけでなく…

 また、日本では強権的な部分のみがクローズアップされることが多いドゥテルテ氏だが、フィリピン国内では「外交手腕も兼ね備えた優れたリーダー」だと受け止められているという。 「自身の政策を批判したアメリカ大統領(当時)のバラク・オバマ氏を『売春婦の息子』と罵倒するなど外交においても過激発言を繰り返してきましたが、同時に外交での成果も着実に上げてきています。強いリーダーシップを印象づける意図もあり、刺激的な言葉を選ぶことが多いですが、実は繊細な一面もあり、交渉上手。ドゥテルテ氏の大統領就任以前と比べると東南アジアにおける存在感も確実に増してきています」
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次期大統領選にはパッキャオ氏も参戦
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