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「命より収入を優先する患者たち」貧困にどう気づくか? 模索する医療現場の実態

医療従事者が感じた「患者の貧困」のサイン

■ 外来にて ①受診頻度 ・不定期受診/予約日に受診しない ・受診の遅れ(症状が進んでから受診) ②検査に関連して ・検査を希望しない ・検査すると伝えたときに困惑した表情を見せる ③処方に関連して ・ジェネリック医薬品を希望し高額な治療薬を避ける ・治療に積極的ではない ・残業が非常に多い ・薬代を節約している様子がある ④予約日の設定に関連して ・再診日を先に設定して受診間隔を広げる ■ 訪問診療 ・自宅にペットの毛がたくさん落ちている ・猫屋敷やゴミ屋敷になっている

■ 患者本人の特性

・服装や身なり(いつも同じ服装、汚れ、穴が開いている) ・未治療の歯が多い/歯がない/合わない入れ歯を使用している ・かなりわかりやすく説明しても理解に乏しい ・その場しのぎの発言・短絡的な反応/安易な対処 ・精神的な疾患を抱えている(発達障害や認知症を含む) ・端息や糖尿病などの慢性疾患を有し、治療に積極的ではない ・十分な教育を受けられなかった ・住所(地域性:生活保護受給者の多い地区に居住など) ・補助の出る治験参加者、治験リピーター(治療の代替に利用) 引用元/実践誌『プライマリ・ケア』(Vol.3 No.2, 2018)より抜粋 【久保田直生氏】 全日本民主医療機関連合会常駐理事。毎年、「経済的事由による手遅れ死亡事例調査」を行う。’21年の調査結果報告会では、「無料低額医療事業」の周知を呼びかけた <取材・文/週刊SPA!編集部>
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