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実は全然稼げない「オンラインサロン」…それでもブームが終わらない理由

今後は地方にも多様なサロン文化が生まれる

MB×SPIQUE山本――今後のオンラインサロン事情はどうなっていくと思われますか? 山本 以前、岡田斗司夫さんと箕輪厚介さんが対談の中で、「今後オンラインサロンは、新しい時代の“家族”のような存在になるかもしれない」とおっしゃっていました。僕自身も、人とのつながりが希薄になりつつある時代だからこそ、趣味趣向が合う人たちが「家族に準ずるなにか」になる可能性は十分にあるんじゃないでしょうか。 MB 僕は、スモールでミニマルなオンラインサロンやコミュニティが、全国的にたくさんできるんじゃないかと思っています。いま、サロンをやっているインフルエンサーのような人は、東京や大阪などの大都市圏に多くて、その人たちが都会の華やかな情報を発信していく形式がメインですよね。でも、いまでは、地方にもインフルエンサーと呼ばれる人たちが少しずつ発生していて、影響力を持つようになっている気がするんです。 山本 たしかに。僕が知っている範囲で範囲でも、地方ではスポーツコミュニティなどを中心に、どんどん活気が出てきていますね。 MB そうした地方のインフルエンサーたちが主催する小さなコミュニティから生まれたそれぞれの個性や考え方、価値観が組み合わさって、新たに多様な文化が生まれていくはず。そしたら、きっと社会はもっともっと面白くなるんじゃないかなと思います。 【山本彬央氏】 株式会社SPIQUE代表取締役社長。コミュニティマーケティングやファンマーケティングの設計、運営を数多く手がける。オンラインコミュニティプラットフォーム「Village」の運営も行う(Twitterアカウント:@yamamo_spique【MB氏】 ファッションバイヤー。『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』ほか関連書籍が累計100万部を突破。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag) <構成/藤村はるな 撮影/岡戸雅樹>
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