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共働きの場合、お小遣いを家計に含めるべき? 夫婦ゲンカにならないためのマネー管理

家庭のポテンシャルがどこにあるか?

 また、家計を見直すとき「家庭のポテンシャルがどこにあるか?」という意識が求められるという。 「夫婦をひとつのポートフォリオに見立てたとき、『どの部分に投資するのが一番リターンを得られるのか』と考えてください。例えば、今は育児で奥さんが時短勤務をしているけど、実際には勤め先が急成長中で昇給の可能性が高い場合もあります。そのときは旦那さんが家事負担を増やしてサポートし、奥さんの出世を助けたっていいわけです」(高山氏)  こういった「夫婦でバランスを取る」という意識は、資産運用やリスク管理でも大切だ。 「夫婦でNISAを始めるにしても、旦那さんがハイリスク・ハイリターンの投資先にするなら、奥さんはより守りの投資先を選ぶ。仕事でも同じです。私の友人に学生時代から『絶対に公務員と結婚する』と宣言し、実際に結婚した女性がいます。彼女は、自分はアロマやヨガなど好きなジャンルでの起業家を目指していたので、安定的なパートナーを求めたんです。そうやって片方がリスクのある“攻めのキャリア”を取るといった選択肢も出てきます」(同)  とはいえ、普段から夫婦でお金の話をしない場合、いきなり戦略を話し合うのはハードルが高い。

お金の流れを“見える化”

「実際に、家計相談の場で初めてお互いの貯蓄額がわかって『なんでこんなに少ないの!?』と、けんかになるご夫婦もいました(笑)。そうならないためには、普段から夫婦で話し合ったりして家のお金の流れを“見える化”しておくことが重要。共働き夫婦の家計管理には大きく4つのタイプがあります。 ①共通の財布型A (貯蓄・固定費・生活費にお小遣いも含め管理) ②共通の財布型B (貯蓄・固定費・生活費を共通、お小遣いは別) ③それぞれの財布型 (収入にあわせて生活費や固定費を分担、貯蓄・お小遣いは別) ④金額負担型 (収入の多いほうが生活費や固定費を負担、貯蓄・お小遣いは別)  最もオススメなのが②。お互いが自由に使えるお金もキープできるので、余計なストレスを溜めないで済みます」(頼藤氏) 家計の新常識 あなたの家の財布はどうなっているか、チェックしてみてほしい。 【マネーコンサルタント 頼藤太希氏】 「Money&You」代表。中央大学商学部客員講師。『はじめてのNISA&iDeCo』など著書・監修書多数。高山氏と共同でYouTubeやPodcastでの情報発信も行う
頼藤太希氏

頼藤太希氏

【ファイナンシャルプランナー 高山一恵氏】 「Money&You」取締役。『はじめての資産運用』『税制優遇のおいしいいただき方』など著書・監修書多数。頼藤氏との共著『はじめてのお金の基本
高山一恵氏

高山一恵氏

<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[家計の新常識]―
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