三崎：26～27歳でフルーツ青汁が大ヒットして年商131億円の会社をつくることができましたが、あの頃より今頑張れているのは“あの国税の事件”があったからですね。やっぱり今でも本当に思うところがあって、すごく悔しいですし、自分の中の真実と違うことが報道されてそれが正しいと広まっていて納得いかない気持ちもある。あの悔しさがあるからこそ、努力できたと思っています。実は青汁劇場の後、もう日本を捨てて海外に移住しようと思っていたんです。だからツラくてもやり抜くことができたし、人から何と思われても関係ない。ある意味で開き直ることができた、失うものがなかったんでしょうね。 与沢：失うものがないという背水の陣を敷いた人間、そして最後は海外に行けばいいと「逃げる場所」がある人間は強いですよね。 ――おふたりはドン底からさらに稼いで大復活を遂げています。与沢さんから「桁違いのお金持ちになるには株式の所有は避けて通れない」とありましたが、私たちも株に触れる必要はありますか？ 与沢：フォーブス誌が発表する世界長者番付を見ると、例外なく自社の株式の時価評価額で大金持ちになっています。つまり、億万長者の資産は株で構成されているということ。株式投資も、今では個人投資家にまで一気に門戸が広がりました。株式市場への参入者が増えるということは、株の流動性も高まり株価が動きやすくなるので、リスクも増しますが、これまで以上に大きなチャンスに巡り合えるということでもあるんです。 【与沢翼】 投資家、個人事業主。計39戸の不動産を無借金で購入し所有するほか、株、仮想通貨、保険、債券などに分散投資。海外に出て7年で純資産85億円を築く。ドバイ在住 【三崎優太】 実業家、起業家。’17年に「すっきりフルーツ青汁」が大ヒットし、年商131億円の会社をつくり上げる。現在は、若手経営者へ多岐にわたる事業支援を精力的に行う