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M-1トップバッターの最高点を叩き出したモグライダー。順番が違っても「優勝は無理だった」理由

売れる準備ができた順番に、売れていく

モグライダー芝:決勝当日は、ずっと「楽しい」が一番でかい感情でした。この時間がいつまでも続けばいいのにって。ネタに関しては、ウケてるのか、いいのか悪いのかもわからず、巨人師匠の点数がめくれて、初めて「悪くはなかったのかな」って思うくらい。 ──不利と言われるトップバッターの歴代最高得点。順番次第では、最終決戦に残れたとの声もあります。 芝:そう言っていただけることもあり、自分でも考えるんです。でも、仮に残れたとしても、優勝は無理だったかな。僕、錦鯉さんが猿のネタを作っているところに偶然居合わせたんです。2年くらい前、喫茶店でおふたりがネタ作りしていて、(渡辺)隆さんが「まさのりさんが、猿を捕まえたいんだってさ」って言って、ノートに“猿”とだけ大きく書かれていた。決勝前日にも、同じライブに出ていて。苦労人と言われますけど、おふたりは昔からすごかった。特に隆さんは僕の憧れなんです。 ともしげ:もともとライブでは別格の存在でしたからね。 芝:しかも一昨年、決勝に出て、テレビにも出るようになって、いつ売れてもいい状態に仕上がっていた。一方、昨年のM-1で仮に僕らが優勝したと仮定してみても、たぶんまだ対応しきれなかった。そう思うと、売れる準備ができた順番に売れていくんだろうなって。

漫才師の免許をもらえたような気がする

──M-1後、テレビ出演が急増していますが、今はどうですか? 芝:決勝に出たことで、ようやく安心してもらえる、漫才師の免許をもらえたような気がするんです。 ともしげ:「さそり座の女」を保育園で子どもたちが歌ってるって話も聞きました。びっくりですよね。 芝:だから、今は明日番組に呼ばれても、僕らなりにやれる自信はあるし、いつでも売れる準備は整っています(笑)。今年はキャラクターやネタも知られている状態なので、前回とは違う戦いになりますけど、バチバチに優勝獲りにいきます! 【MOGURIDER】 芝大輔(’83年、愛媛県生まれ)とともしげ(’82年、埼玉県生まれ)のコンビ。’09年に結成。’14年、「THE MANZAI」認定漫才師。昨年の「M-1グランプリ」では決勝8位。「さそり座の女」のネタに関しては、早速、美川憲一と共演して公認されている 取材・文/谷口伸仁 構成/宮下浩純 撮影/笠井爾示 スタイリング/千葉 良(AVGVST) ※1/25発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』より
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週刊SPA!2/1号(1/25発売)

表紙の人/ ナナランド

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