更新日:2022年01月30日 16:37
ライフ

東大生が感動した「読むだけで、“旅”を体験できる名著」ベスト3

○『はてしない物語』

ミヒャエル・エンデ 著(岩波書店)
『はてしない物語』

『はてしない物語』

 皆さん、空想小説は好きですか? あまりファンタジックな物語は好かないという人もいらっしゃるかもしれませんね。とはいえ、心に残る一冊を見つけると一気に印象が変わるのがこのジャンル。  今回、ご紹介する本は「現実の自分にモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている」なんて人に特におすすめしています。 『はてしない物語』は、『モモ』を手掛けたドイツの児童文学作家であるミヒャエル・エンデがつくり出した冒険小説です。

現代の感覚でも斬新なストーリー

 主人公のバスチアン少年は肥満体系で運動音痴、臆病な上に落第生でもある男の子。クラスメートからはいじめを受けており、さらに母が他界してからは家庭でも疎外感を抱くようになってしまいました。  そんな彼の心の逃げ場所は本。  ある日、バスチアンは学校の物置で一人、本を読み始めます。いじめから逃げた先の本屋で、操られるように手に取った赤い装丁の不思議な本。その本のタイトルは『はてしない物語』でした。  この本の魅力は物語中盤以降の急展開にあります。詳しくはネタバレになりますから言えませんが、2022年の感覚でもビックリするような仕掛けがあり、「1979年に執筆されていたとは……」と驚かざるを得ない神がかった構成の物語です。  児童文学ではありますが、同じ作者による『モモ』同様、大人が読んでも楽しめる一冊。幼い頃、冒険小説が好きだったという人にはたまらない読書体験となるでしょう。
次のページ
まるで「絶景体験の福袋」のような一冊
1
2
3
4
5
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

東大式節約勉強法東大式節約勉強法

目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載


人生を切りひらく 最高の自宅勉強法人生を切りひらく 最高の自宅勉強法

週3バイトしながら東大に合格した著者が明かす「最高の勉強法」


東大合格はいくらで買えるか? (星海社 e-SHINSHO)東大合格はいくらで買えるか?

東大生100人調査でわかった教育投資の正解 (星海社 e-SHINSHO)


記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】