恋愛・結婚

“子供のために”再婚、3度の離婚で気づいた「自分のわがまま」

“幸せな家庭”に憧れていた

幸せな家庭 じつは田中さん自身が母子家庭で育ち、16歳から「親のいない生活」だった。“幸せな家庭”に異常なほどに憧れをもっていたという。 「私が子どもの頃は、母子家庭というだけで悪い印象を持たれる時代でした。今のようなシングルマザーという名称もありません。特殊な人として見られることも多かったと思います」  だからこそ、「子どもには普通の家庭を」と思い込んできたのだ。そのために子どもを振り回していた……。

「結婚はもうしない!」

 田中さんは、3度の結婚でふたりの子どもを授かった。 「上の子は独立して一人暮らしをしています。下の子はまだ高校生なので一緒に暮らしていますが、あと数年で就職したいと言っているので、そうしたら私はひとりぼっちになるのかなと不安になるときがあります」  これからの恋愛や再婚については……。 「結婚はもうしたくないです。一人は不安だし孤独死は嫌ですが、人を信用できなくなってしまったので、誰かを好きになる感覚はもう忘れました(笑)。残りの人生のパートナーとしてインコを選びました」
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息子の言葉で苦労が報われた
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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