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“友だちゼロ”中年男性がひとりで食事するリスク。医学博士が警告する3つのポイント

何より食事のバランスが重要

 浦上氏は、「認知症予防には、脳への刺激が大事と思われていますが、食事が大きく関係している」と強調する。 「何より食事のバランスが重要です。軽い認知症の症状があった人が、施設入所後に栄養士監修の食事を取ることで、認知機能が改善した例がありました。一方で、脳に刺激を与えようとテレビやスマホの動画を観る人もいますが、受け身で済む趣味はあまり意味がありません。  動画サイトは次々とおすすめ動画が流れてくるのでダラダラ観続けてしまいがちですが、過激な言論が好みだと同系統のより刺激の強い動画を何度も観るハメになり、考え方に柔軟性がなくなっていく恐れも。前頭葉の機能維持には、人と会って相手の表情を見たり、言葉を選んで発したりといったコミュニケーションに勝るものはありません」  食事はなるべく人とする。50代はこの習慣をまず身につけたい。

★友だちゼロの危険ポイント

・1人での食事で偏る栄養バランス ・糖尿病を患うと上昇する認知症の罹患率 ・ぼっちは脳に適切な刺激を与えられない 【医学博士 浦上克哉氏】 日本認知症予防学会代表理事、鳥取大学医学部教授。専門はアルツハイマー型認知症。「物忘れ相談プログラム」など特許を多数取得
浦上克哉氏

浦上克哉氏

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/高橋宏幸 モデル/丸井大福 図版/ミューズグラフィック>
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