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使用済みマスクを売る少女たち「感染の危険性? 買った人の責任です」

最寄り駅でマスクを売る女性も

 そこで記者もツイッターでコンタクトを取り、実際にマスクを売ってもらうことに。  今回取引を依頼した女性は、直接手渡しも可能だという。料金は手渡しの手数料を含む3000円で、詐欺防止のためか「お金は外からでも金額がわかる透明な袋に入れてください」と頼まれた。  都心から電車で約2時間、指定された駅のベンチで待ち合わせ。そこに現れたのは大学生風の素朴な女のコ。手には灰色の布マスクがあり、こちらのお金と引き換えた。
マスク販売

記者が取引したマスク

――ここは最寄り駅ですか? 「そうですね。また機会があればよろしくお願いします」  そう言い残し、彼女は足早にその場を後にした。マスクを袋から取り出すと、ファンデーションが擦れたのか鼻付近が肌色に着色していた。
マスク販売

透明な袋で受け取り、開封すると化粧で汚れていた

 ともあれ、最寄り駅に購入男性を呼ぶのは危険ではないか。 「パパ活をきっかけに殺人事件が起きるなど、金銭ありきの男女関係はもつれると命に関わる。細心の注意を払ってほしい」(石原氏)  マスク売りの少女たちに希望の光は灯るのだろうか。

フリマサイトとツイッターを使った巧妙なブルセラ手口

 軽い気持ちでブルセラを始める女性が増加する要因に「ツイッターとフリマアプリを使った巧妙なやりとりがある」と、前出の石原氏は分析する。 「ツイッターのDMで商談を済ませ、取引準備ができたら女性側がフリマサイトに『〇〇さま専用』と他の人が買わない名称で商品を出品。商品画像は、適当なぬいぐるみなどダミーで代用し、商品URLを教えてもらった購入者側が買えば、お互いに個人情報を知られることなく、取引可能です」
マスク販売

ツイッターのDMで受け付けし、フリマアプリを通じて取引。「買い手もそのほうが安心かなって」と販売女性

 また、匿名性はもちろんだが、ツイッターの使用も市場拡大の原因の一つに。 「便利な半面、意図していない情報まで目に入ってくるのがツイッター。何も知らない女性が突然マスクブルセラの存在を知り、生活費の足しにしようと始めるケースは今後も増加していくと思います。また、フリマアプリはブルセラの出品かどうかを判断するのが非常に難しい。規制されるのはまだまだ先になりそうです」 【石原行雄氏】 ジャーナリスト。戦争、麻薬、売春など、ノンフィクションを中心に執筆。ルポライター。著書に『少女たちの裏稼業』(彩図社) 【杉山大介氏】 弁護士。東京大学法科大学院を卒業後、司法試験に合格。ベリーベスト法律事務所所属。刑事事件や少年問題を中心に取り扱う 取材・文・撮影/タカダショウゴ ツマミ具依
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