更新日:2022年04月13日 19:23
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剃毛用カミソリ、お風呂場に置きっぱなしはNG。意外と知らない“正しい使い方”

ツルツルした剃り心地が良い人は、カミソリが向いている

 次に、カミソリと電動シェーバーのメリットやデメリットについて吉田さんに聞いた。  カミソリは前述してきた通り、正しい剃毛の仕方をすれば問題ないが、「間違った使い方をしてしまうとカミソリ負けなどのトラブルの原因になる」のがデメリットだと言う。  一方で電動シェーバーは、刃が肌に直接触れないので、肌への負担が少ない。外刃で毛をキャッチし、内刃で毛を剃っていく二重構造で、カミソリ負けなどのトラブルも起こしにくい。  安全に剃毛できるのが電動シェーバーの大きなメリットになっているわけだ。  ただ、深剃りには向いておらず「ツルツルとした剃り心地を求める人の場合、カミソリの方が向いている」と吉田さんは助言する。  どちらも向き不向きはあるので、剃毛するシーンによって使い分けたり併用したりするのがいいかもしれない。

替え刃が多く入った「大容量パッケージ」が売れている

 コロナ禍でライフスタイルが一変し、いわゆる消費者志向も多様化したと言われている。それは、剃毛・脱毛に対する意識や購買ニーズにも何か変化をもたらしたのだろうか。  吉田さんは「男性と女性、それぞれで新たなニーズが顕在化した部分がある」とし、コロナ禍での消費者心理や需要について語る。 「まず、男性については在宅勤務が増えたことで、髭剃りをする機会が減りました。また、マスクを着けてのコミュニケーションが主流になっているので、以前ほど髭を整える頻度自体少なくなっている印象です。そのため、替え刃の消費量が減少し、刃を交換するスパンが長くなっているんです。  ただ、弊社が販売する替え刃交換式の『axia』や『Xfit』は好調で、特にコロナ禍では替え刃がたくさん入った大容量パッケージが売れています。また、特に若年層を中心に剃毛を含めた肌ケアの意識が高まり、肌に優しいカミソリなどの商品を購入する傾向が見られます」  女性の場合は、FemTech(フェムテック:女性の健康課題を、テクノロジーを使って解決するプロダクトやサービス)の盛り上がりも相まって、デリケートゾーンやVIO脱毛用のカミソリの人気が高まっているそうだ。 「2019年に、VIO脱毛専用カミソリが各社から出て以来、VIOを処理するニーズが高まっており、今もなお堅調に推移しています。フェムテックが注目され、生理周期を快適に過ごすためにも、こうしたデリケートゾーンのケアを行う女性が増えていると推測できます」
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世界初の「紙カミソリ」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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