ニュース

小泉進次郎が語る“プラ新法”の真の目的「レジ袋どころではない」

「次の世代」のために何ができるか

――それで小泉さんが嫌われ役を買って出た。 小泉:もちろん嫌われるよりか好かれたいですね(笑)。それに、もっと国がわかりやすく発信しなければならないのは間違いない。ただ多くの人から理解が得られるのを待っていれば、手遅れになってしまう。  僕は横須賀の出身で、海の街で生まれ育った。横須賀の一部の砂浜はすでに失われています。気候変動対策が進まなければ、2歳になる息子が生きている間に横須賀の砂浜が消えるかもしれない。そんな最悪な故郷の光景が目に浮かぶ。次の世代から「よくあのとき決断してくれた」と思われるのでしたら、仮に失うものがあってもやり遂げなければならない。 ――次の世代への期待が大きい? 小泉:大臣時代に小学6年生の男の子から手紙が届きました。手紙には「マイボトルを使っているけど、周りに給水場所がなくて困っている。給水場所を増やせば、もっとマイボトルが普及すると思う」と書いていました。よく考えているなと思いましたね。それで環境省所管の新宿御苑に給水器を6基設置し、その子に実現したよと伝えました。  次の世代は間違いなく、環境問題を自分ごととして捉えています。まだ日本ではSDGsと口にすると、意識高い系と揶揄されることもあるかもしれないけど、それが当たり前の時代はすぐ訪れます。

国会にマイボトル持参で怒られた!?

――小泉さんもマイボトルを持ち歩いています。 小泉:それに比べて永田町では、マイボトルにコーヒーを入れて国会に持ち込むだけで、「前例がない」と、いろいろなところから怒られましたね(笑)。マイボトルを持ち歩くのは、ささやかな抵抗です。  そんななかでも自民党は変わってきていますよ。ビーチバレー元日本代表の朝日健太郎さん、同じ神奈川県選出の三谷英弘さん、エルメスで働いていた山田美樹さん、副幹事長の藤井比早之さんら若手が自民党の環境系の会議を率いるようになりました。僕は参加してもらうために声はかけるものの、あまり出しゃばらないようにしている(笑)。ありがたいことに理解してくれる仲間が増えています。 取材/小川匡則 取材・文/櫻井一樹 村田孔明(本誌)
1
2
3
4
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート