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二度と食べられなくなる寿司ネタも?食卓から魚が消える日

「日本は大した量も買わないくせに、文句ばかり」

食卓から魚が消える日

魚市場にこれまで当たり前のように並んでいた海産物も、今後どうなるかわからない

では、何が問題なのか。大手商社の水産子会社の関係者は言う。 「水産物の国際市場における日本のプレゼンスが低くなっているにもかかわらず、国内業者は『品質原理主義』に固執し続けている。品質は大切ですが、海外の生産者から見ると『日本は大した量も買わないくせに、文句ばかり』と映り、厄介者扱いされつつある。細かいことを言わず、大量に買う中国の業者と比べ、どっちと商売したいか、言うまでもない」 また、国内水産業のサプライチェーンにおいては、川上産業の立場が川下産業に比べ著しく低いという。卸売市場を通さない取引が増えるなか、川上に行くほど利益が圧迫されているのだ。 「変わるべきはサプライチェーンの行きつく先である最終消費者。今の日本人は魚の味にうるさい一方で値段にはシビア。消費者が変わらなければ水産業全体も変わらない。水産物を扱う小売業や飲食業は、必要に応じて値上げをどんどん進めればいいと思います」(前出の水産関係者)

水産物が「安くてうまい」時代はもう終わった

このままでは気軽に海産物が食べられない日が来そうだが、資源・食糧問題研究所の柴田明夫氏はさらにこう警鐘を鳴らす。 「“食の安全保障”という意味では、水産物のプライオリティは高くはない。しかし、あらゆる食料資源の中で、今最も需要が増えているのが水産物。 今後ますます各国による水産物の争奪戦が激化すると見られますが、そうなると強いのは大きな市場を擁するアメリカや中国。市場の小さい日本は置いてけぼりにされるでしょう。尾頭つきの魚はぜいたく品になり、庶民は外国産のファストフィッシュを食べるのがやっと、ということになる。日本固有の食文化の喪失という事態もありえます」 水産物が「安くてうまい」時代はもう終わったのだ。
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