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「飛行機の機内食」製造現場を訪問。ファーストとエコノミーのコスト差は

コロナ禍で機内食販売を展開

 コロナ禍で飛べなくなった航空機。エアラインだけでなく、関連企業にも大打撃を与えた。そのような中で、機内食を一般家庭に届けようと「ワールドフレーバー」の販売が始まった。最初はANAが始め、各社に広がった。今では外資系のエアラインでも始まり、シンガポール航空の機内食は好評であると聞く。家庭で気軽に旅の気分を味わえることが人気の秘密だ。  他にも新たな取り組みとして成田空港の飛行機撮影スポット「ひこうきの丘」敷地内でワールドフレーバーカフェをオープンさせた。消費者と距離のある機内食会社の社員の発案で、「消費者と繋がりたい」との発想で始まったものだという。

超特別な機内食とは

 最後にとっておきの機内食の話題をということで聞かせてくれたのが王室の食事についてだ。2017年にサウジアラビアのサルマン国王が来日した際に、機内食を提供したのはゲートグルメだった。国王の乗る航空機に使用されるタラップがエスカレーターだったという格別な話題を提供してくれた時のこと。随行員約1000人が乗る36機のチャーター機の機内食を全て用意したのだ。その機材の中には医療対応機材も含まれていたというから驚きだ。  お国柄、ハラル食であり、用意に大変なコストと時間が掛かったという。このような世界一難しい料理を作ることのできる工場の機内食は美味しいに決まっている。 <文/北島幸司>
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing
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