仕事

「失敗を“他責”でしか語らない起業家」を投資家があまり信用しない理由

失敗経験を「他責」にする起業家たち

収録風景

稲月社長が語る起業のシビアな現実に耳を傾ける中村

 さらに「本当に誠実な方なんだな」と感じるシーンがありました。それは自身の倒産の理由を「自転車操業」と自責の念を包み隠さず話されていた場面。  失敗経験のある経営者にもたくさんお会いしてきましたが、大半が「騙された」とか自責よりも他責で話していました。本当に騙されたケースもあるとは思いますし、騙されたのも自分の責任だというのも一理あります。でも、自分の失敗をすべて他責にしてしまう点には違和感を覚えます。  しかし、稲月社長は他責にすることなく、自分自身を本当の意味で見つめ直したからこそ再起が図れたのではないでしょうか。センスも能力も経歴も大事とは思いますが、このようなディティールに過ぎない言葉に表れる人間性も、無意識に人は評価するんだと改めて感じました。

「自責」で考えることの重要性

収録風景

スタジオではMC陣が「営業研修」に挑戦

 スタジオでもIMALU、ガリットチュウの2人もそれは実感していたようです。コントに近い営業研修は少し安っぽい仕上がりなので、それは愛嬌ということでご容赦いただきたいのですが……収録時にはスタジオが温かい空気が流れていました。何もかも見える部分で評価してはダメですね。自戒も含めて。  僕がこのような人生観に口を出すのはおこがましいですが、稲月社長から聞いた話を「失敗談も教えてもらった」と浅く考えるのではなく、中村にも自責で生きることを意識してもらえると嬉しいと勝手ながら思っております。  デジタル化が進む今の時代こそ、そんなアナログな感性が必要になると確信しています。収録風景
テレビ番組プロデューサーであり、PR会社やアパレル企画会社の創業者。PRプランナーとしてヒット商品を多数生み出し、最近では「ビジネスモデルから組み立てる投資家」としても活動。事業の初年度黒字化率は90%超で、上場企業からも依頼多数。モットーは「価値ある事業を」。詳細実績などはTwitter(@mr_heysiri)でまれに呟く
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