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旧統一教会二世の20代女性「学校ではずっといじめられていた」献金で壊れた家庭

「学校ではずっといじめられていた」

宗教二世

幼い頃から自分の頭で考える前に祈りを強制させられてきた。「今後は自分の経験を共有できればと思います」

信仰心の厚い両親のもと、斉藤さんは“外の世界”とのギャップにも苦しむ。 「私はランドセルも制服もお下がり。一目見ただけで貧乏とわかるので、学校ではずっといじめられていた。あるとき勇気を出して親に相談したら『神様があなたに期待しているの。外の世界はみんなサタンだから仕方ないね』と。テレビも『ドラえもん』と『サザエさん』しか見せてもらえなかった。『ちびまる子ちゃん』はお父さんがお酒を飲んでいるのでダメらしいです」 一方で、家には何十万円もする壺や印鑑が何個も並べられていたという。 「100万円の石を買ってきたときは『これで霊界の先祖様が降りてこられるから、この家はどんどん良くなる』と話していました。もちろん何も変わりませんよ。それどころか私の給料まで親は献金に回していたので、メンタルをやられてしまいました」

「“真の家庭をつくる”をスローガンに掲げながら、いくつもの家庭を壊してきた」

現在、斉藤さんは脱会し、家族とは距離を置いて暮らしている。 「教団の教えに反発しながら、家族との関係を切れずに、思い悩み自殺した二世もいます。遺書には『もっと愛されたかった』と書いてあり、普通の親ならものすごく後悔するはずなのに、『あのコはサタンの試練に耐えきれず、霊界に先に行ったのね』と言う。人間のセリフではないですよね。統一教会は“真の家庭をつくる”をスローガンに掲げながら、いくつもの家庭を壊してきました」 こうした声があることを、当の宗教法人側はどのように捉えているのだろうか。 統一教会に献金のノルマがあったか尋ねると、「(斉藤さんの証言は)事実ではありません」と否定した。
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宗教団体は二世からの悲痛な声を重く受け止めるべき
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