髙橋ひかる「“美少女”という言葉にとらわれたこともあった」
エゴサとかめちゃくちゃします!
──髙橋さんのように新しいチャレンジをしたときや、自分らしさを出したときに、周囲の反応や自分を見る目が変わってしまうことが気になる人は、世の中にもたくさんいると思います。髙橋さんは、最近はそういう反響はあまり気にならなくなりましたか。
髙橋:私は、SNSのコメントとかをけっこう見るんですよ。
──えっ! 見る派なんですね。
髙橋:エゴサとかめちゃくちゃしますよ! 知名度が上がれば上がるほど、ポジティブなコメントとともにマイナスな感情の言葉も増えています。自分の名前を検索すると、検索候補で「うざい」とか「嫌い」と出てくることもあって。でも最近は、それを見ても何とも思わなくなってきました。
──見たら傷ついてしまいませんか。
髙橋:普段は「ああ、そう思う人もいるよね」と受け流せています。自分が良いと思うものがあっても、他の人がどう思うかはわからないじゃないですか。人それぞれ、考え方の違いだと思えるようになりました。
──反応を気にしないようにすることで、お仕事にも楽な気持ちで臨めるようになりましたか。
髙橋:そうですね。楽観的に、ポジティブに考えられるようになってきました。
──芸能人だけでなく、一般の人もインターネットでの反応を気にしてしまう時代だと思います。どうすれば、髙橋さんのように受け流せるでしょうか。
髙橋:SNSのコメントでマイナスな言葉や心無いコメントをいただくときもあって。もちろん気にするし、悔しいから反論したいし……。でもあるとき、ここで自分が反応したら、応援してくれている人がもっと嫌な気持ちになるだろうなって思ったんです。本来は、味方でいてくれる人にコメントを返したり反応したりしたい。なのに、マイナスな言葉に引っ張られたら、応援してくれる方の存在が薄くなるようで、それは悲しいなって。家族でもファンの方でも、味方でいてくれる人にフォーカスできるようになって意識が変わりました。
それと、マイナスなコメントが気になるときは、自分が弱っているときだと気付いたんです。仕事で失敗しちゃったり、上手くいかないことがあったりすると、嫌な言葉でやけに傷ついてしまうんですよ。
──マイナスコメントを、自分の元気のバロメーターにしてしまうんですね。
髙橋:元気がないときは結構傷ついちゃうので、そこはバロメーターにして。「今日はゆっくり寝よう」とか「久々に友だちに会ってみようかな」とか考えて、お風呂に入って寝ちゃいます! マイナスコメントは養分にしないと!(笑)
傷つくときは、視界が狭くなって目の前しか見えなくなっているときだと思うので、リラックスして視界を広げるようにして。余裕を持つって難しいし、私も模索中ですが、評価がダイレクトに届く世の中だからこそ、仕事やストレスのもとから離れる時間を大切にしてほしいと思います。
髙橋ひかるの「おじさん」愛
──今年6月放送の『あちこちオードリー』に出演したとき、オードリー・春日さんのことを「おじ」と呼んでいたじゃないですか。髙橋さんのなかで「おじさん」と「おじ」は違う存在だという話でしたが、もうちょっと詳しくその違いを聞いても良いですか。
髙橋:「おじさん」はその年齢になったら誰でもなれてしまうもの。「おじ」は心に若さのある人のことだと思っています。探求心があるとか、何か好きなものに一生懸命になれたりとか。
──オードリー・若林さんが、深夜に急にバスケを始めたりとかも?
髙橋:それはめちゃくちゃ「おじ」! 最高ですね! 年齢を重ねると、何かを新しく始めようと思うことそのものが難しいし、実際にそれを行動に移すとなると本当に大変だと思います。仕事や生活でいっぱいいっぱいになってしまいますから。それでも勢いでやってしまうところがかっこいい。そんな尊敬できる年上の男性が、私のなかでは「おじ」です。
──上手い下手ではなく、やろうとする意思がかっこいいということですよね。「おじ」という呼び方は一般的にはdisワードだけど、髙橋さんが言うと愛情が感じられて素敵です。
髙橋:いくつになってもチャレンジする姿はかっこいいし、私も真似したいなって思う。いつまでも挑戦する気持ちを忘れないでいたいなと思うからこそ、尊敬を込めて「おじ」と呼んでいます。スポーツでも料理でも何でも、好きなものへのピュアな気持ちがある人は素敵です。
──髙橋さんの、最近のお気に入りの「おじ」は誰ですか。
髙橋:TBSラジオの『パンサー向井の#ふらっと』で共演しているパンサーの向井さんです。向井さんはまだ「おじさん」という程の年齢ではないんですが、若いのに「おじ」を感じる。ちょっとどこか自虐的なところもありつつ、それでもチャレンジする姿勢は持ち続けていて。見た目は笑顔なのに、時々ダークな部分が見えたりもして、でも他者に対してはすごく真摯で優しくて。そういうアンバランスな感じが魅力的です。私のなかでは、仕事でも人としても尊敬できるかっこいい「おじ」ですね。
【髙橋ひかる】
’01年、滋賀県生まれ。「第14回全日本国民的美少女コンテスト」グランプリ。ドラマや映画の他、バラエティ番組、ラジオでも活躍。8月20日から上演の「日生劇場ファミリーフェスティヴァル2022 NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』」でミュージカル初挑戦。舞台初主演を務める
撮影/尾藤能暢 取材・文/むらたえりか ヘアメイク/森川誠 スタイリング/宇田川彩子 編集/森ユースケ 衣装協力/ACYM CHARLES & KEITH clochette
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