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2000円の「ソーラーパネル」でiPhoneは充電できる?炎天下で検証してみた

ポータブルソーラーチャージャーの実力は?

 今回検証したポータブルソーラーチャージャーはUSBに特化した6V1Aタイプのチャージャーです。
モバイルソーラー

今回購入したソーラーパネルは秋葉原店頭で2000円ほど。ネット通販でも同等製品は多数販売されている

 ネット通販では3000円前後で販売されており、ポータブルソーラーチャージャーの入門的なポジションのアイテムです。通販ページやパッケージには「太陽光でスマホを充電」がうたい文句のように記載されていました。  実際に起動させると、真夏日の炎天下で5V出力が出ており、期待できそうです。  しかしiPhoneを待ち受け画面の状態で充電してみると、出力は0.0624Aとスペックよりもかなり低い数値が出ました。  ただ、これはiPhoneの画面を表示したまま充電したことが原因のようで、画面をOFFにすると出力は上がり、0.2A前後を表示しました。アンドロイド端末も充電してみましたがやはり出力が低く、iPhoneと同じような結果に。
ソーラーパネル

スマホを起動したままの充電はいまいちの結果となった

 どうやらスマホを使いながらソーラーで充電するといった使い方は、安価なパネルでは厳しそうです。

モバイルバッテリーへの充電は可能

 しかし、モバイルバッテリーを充電してみると5V0.7Aほどの出力を維持し、しっかりと充電できることがわかりました。これならば、空いた時間にこまめにソーラーでモバイルバッテリーを充電するなんて使い方が出来そうです。
ソーラーバッテリー

モバイルバッテリーにはしっかりと充電することができた

 ちなみに、台風14号の日もソーラーパネルを外に出して充電してみたところ、わずかながら電力を得ることができたので、明るい時間帯でさえあれば微量でも充電することが可能といえるでしょう(実用に耐えるとはいえませんが……)。  なんにせよ、ライフラインが止まってしまうような災害が起きたら、少なからず役に立つこと間違いなしです。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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