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「子供は公園でボールを使うな」“子育てしにくい”日本の空気感は変えられるのか

 

フランスの出生率が高い理由とは?

 
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  続けて、「3つ目が家族観。実は結婚した女性が生む子どもの数は1950年ごろから変わっていません。つまりは結婚した女性自体が減ったため、必然的に出生数も減っているのです」と話す。   「婚姻関係にない男女の間に生まれた子どもを『非嫡出子(婚外子)』と呼びますが、日本の非嫡出子は2%程度。一方、出生率が高いフランスでは約60%です。    日本は結婚しなければ受けられない制度が多いですが、フランスでは結婚しなくても社会で子どもを育てる環境が整備できています。だからこそ非嫡出子の割合が高く、出生率が高いのです」    そして「日本でも『結婚したくないけど子どもはほしい』と考える若者は一定数います。“子どもは婚姻関係にある男女で育てるもの”という家族観に囚われず、非嫡出子でも安心して育てられる環境・空気感が整備されれば少子化問題は大分改善されると思います」と語る。  

「親ガチャ」という言葉は気にしない方が良い

   ちなみに、昨今は“親ガチャ”という言葉が広まり、「貧乏なら子どもを持つな!」という意識が出てきた。子どもを持つことがネガティブに捉えられかねないが、「『子どもを持つことが身勝手』という人のほうが身勝手です」と一蹴。   「大切なことは仮に生まれてくる子どもが“親ガチャのハズレ”ともいえる環境になってしまった場合、社会でその子どもをケア・サポートできるかどうかです。例えば、経済的に厳しい家庭に生まれても、教育に必要なお金を国や自治体が補ってくれれば問題ありません。“親ガチャのハズレ”はどの国でも起こることであり、どのような家庭でも子どもが困らないような社会を目指すことが大切です」
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子育て世帯への風当たりが強くなるのか…
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