モテ本はなぜアテにならないのか?
俺たちが“モテる”と思い込んでいた行動が、時代遅れで通用しなくなっていたり、実は女性の評判が悪かったりしていることが多々あることが発覚。世間のモテ本の内容がいかに非現実的か。学生時代からマニュアルを読み漁り、実生活でもトライ&エラーを繰り返してきた自称モテ本評論家3人に語ってもらった。
●尾谷幸憲氏
40歳。文筆家。近著に『私立ヤリチン学院高等科』
●大崎 健氏(仮名)
38歳。年間20人に口説き、うち15人のU25女子と付き合う
●桜井 涼氏
39歳。過去450戦以上の合コンをこなしてきたカリスマ合コン師
【座談会 】
モテ本なんてアテにならねぇ!自称モテ評論家たちが斬りまくり!
尾谷: 僕らアラフォー男は、『ホットドッグ・プレス』に完全に毒されてきた世代。中学生の頃に「女のコの手を握って汗ばんでたらOK!」と学んだのを大人になって実践すると、ことごとく外れるという洗礼を受けてきたね。
大崎: 『TOKYOいい店やれる店』に載ってた店も、20代前半で行ったら見事に玉砕。結局あれはカネのあるオヤジ向けの本です!
尾谷: 帯に、対象年齢や対象キャラを書いておけっつうの!
桜井: 実践してうまくいったテクってありますか? 僕は「右目で相手の右目を見るテク」とか、いろいろやってみた結果、モテ本は鵜呑みにすまいと思い至った。「聞き役に徹しろ」や「メールの返信は5分以内」にせよ、ハマるタイプとそうでないタイプがいるし、やる本人のキャラにもよるんですよ。
尾谷: メール術もいろいろ出てるね。でも、メール時代だからこそあえての電話が響くかと。今、スカイプ、ラインなどの無料通話アプリが登場して声で話すようになってきたでしょ? もうメール時代も終焉なんじゃないかな。
大崎: ファッションに関しても、マニュアルの受け売りは危険!
尾谷: ファストファッションで固めつつ一点だけブランド物も、センスがないヤツが実行すると変になる。本人がそのファッションが好きで、自信持ってるならいいけど、付け焼き刃でやると台無しに。
桜井: 相変わらず合コンやデートでは男がカネ出してナンボと言われて久しいですね。
尾谷: でもこれを30~40代が20代女子にするのは逆効果。単に「カネ出してくれるオヤジが来た」と思われるだけで未来がない。
桜井: 逆に安居酒屋に連れていって引かれないくらいを目指さないと脈はないんすよね。実際。
尾谷: 高い店に連れていった場合、高級な雰囲気やおいしい料理に興味が傾いているのかもしれないし。そうじゃなくて、人間として認めているがゆえにカネを払え、と。
桜井: 普段自分が行き慣れている“ホーム”に行くべきでしょうね。
尾谷: アウェイで戦って勝つのは大変。今の時代、身の丈に合った戦い方をしないと。
桜井: ボディタッチ効果説に関しても、諸刃の剣。あれを温水さんのようなオクテ素朴キャラがやると逆効果なわけで。ああいう直接的アピールは、短期決戦では絶対必要だから、僕の場合、リトマス試験紙として使ってますけどね。
大崎: 実行して反応見たほうが早い。モテ本の心理作戦に忠実に従って時間とカネかけるのは愚の骨頂。
尾谷: そう。小手先のテクだけを書いた本より、個人の成功体験が多く載っているモテ本が一番役に立つ。SPA!の個人体験もね(笑)。
大崎: オンナの落とし方ってターゲットや目的によって変わるしね。
桜井: アテにならない本は、著者を見ればわかりますね。まずイケメンが書く本は“ただしイケメンに限る”わけで。見るからに非モテで戦績レスが書いた本も机上の空論、バブル感が漂う著者の本も時代に合ってない。
尾谷: 女性が男性向けに書いたモテ本もダメ。「男はこうあってほしい」という女性の願望が綴られているだけで。僕らは目的がセックスだからその時点でミスマッチ。そもそもみんな世の女性の個人的意見に振り回されすぎなんですよ。
大崎: 女の一言一句に左右されるなと。って、こんなことSPA!で語っていいんですかね(笑)。
取材・文/藤村はるな 青柳直弥・大貫未来(清談社) 港乃ヨーコ 取材/上野 智(ミドルマン) 増山かおり 撮影/岡崎隆夫 石川真魚 モデル/あべみほ 山本祐輔
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