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東京・湯島の「危険な実態」。深夜はぼったくりが横行、MDMA乱用で変死事件も

ベトナム人による犯罪も増加中

湯島

某飲食店前に不良中国人がたむろして営業を妨害。警察が出動する騒ぎに

だが、横行しているのは中国系ぼったくりだけではない。ベトナム人による犯罪も増えている。 ’22年5月には湯島のベトナム人専用クラブ付近で、同国籍の女性が口におしぼりを詰め込まれて窒息死。後に、女性は合成麻薬MDMAで錯乱状態にあったことが判明した。そのクラブを知る日本人ビジネスマンが話す。 「週に1日だけ日本人も入れると聞いて行ってみたら、VIP席は若いベトナム人だらけ。そのうちの一人の男は明らかに怪しい動きをしていた。私の前を行ったり来たりして、背後からスマホで私を撮影したり……。怖くなって男がいなくなった隙にクラブを出たら、店の前でその男が警官に囲まれていたんです。入念に持ち物を検査していたので、薬物所持を疑われたのは間違いない。あとで聞いたところによると、クラブ内でクスリが蔓延している疑惑があり、警察は内偵を進めていたとか」
湯島

ベトナム人向けクラブの前で同国籍の男性が警察官に囲まれて持ち物検査。「薬物所持を疑われた」(近隣住民)という

そんなベトナム人が湯島に入り込んだのは最近のことだ。 「コロナで中国系クラブや韓国系クラブが潰れたところに、ベトナムやタイの店が入り込んだ。新宿や池袋は家賃が高いけど、湯島なら安いし、外国人に簡単に貸してくれるオーナーが多い。その好意につけ込んで、プチぼったくりのベトナム人ガールズバーも増えている。1時間3000円と言いながら、2万~3万円取るようなバーです」(湯島で20年以上働く中国人女性)

「犯罪のゴールデントライアングル」と呼ぶ人も

地元民によると、「湯島には中国系の連れ出しスナックや闇カジノ、外国人が集まる地下クラブもある」とか。文京区内で特に犯罪認知件数が多いことから、本富士警察署天神町交番、上野警察署黒門交番・公園前交番に囲まれる湯島地区を、「犯罪のゴールデントライアングル」と呼ぶ人も。 こうした外国人による犯罪行為を地域の自助努力で抑制するのは困難だ。三島由紀夫も通った老舗バー「琥珀」の店主は、「以前、外国人のひどい客引きを注意したら、翌日、店の前の植木が引っこ抜かれていた」と話す。多くの飲食店関係者が「報復が怖くて外国人を注意できない」と話していた。 もちろん、湯島の大半の店は健全だ。多国籍の酔客で溢れる湯島の裏路地を地元愛たっぷりに「夜の動物園」と評する飲食店関係者も多い。危ういからこそ、懐が広いのか……? 湯島のディープスポットから目が離せない。
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上野・湯島事件簿
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