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パルコが地方都市から次々と撤退。“若者の消費”を支えたバブル期から40年

跡地利用が進まない宇都宮パルコ

 2019年に閉店した宇都宮パルコは建物が解体されないまま、現在も残っています。宇都宮パルコの裏手にはオリオン通り商店街があり、周辺の店舗にも経済効果を与えていました。かつては109もあり、賑わいの創出に一役買っていましたが、2005年に閉店しています。現在はオリオン通り周辺に若者を集める目立った施設はありません。  宇都宮パルコは建物の再利用が求められていますが、形状が特殊なことなどから、計画は進んでいません。パルコ以外のファッションビルや百貨店も、集客に苦戦しているところは少なくありません。今後は地方都市の不採算店を中心に閉鎖する動きは加速する可能性があります。 <TEXT/中小企業コンサルタント 不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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