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“夜の街”の迷惑客。トイレを汚す、喧嘩する、「ノーマスク客との接客は不安」の声も

店のルールを知らない観光客が増えた

スナック 関西地方のスナックで働くミナさん(仮名・28歳)によれば、全国旅行支援が4月以降まで延長されたことで、ミナさんが働く店にも旅行客が訪れるようになったという。しかし、こんな困った客もいるのだとか。 「旅行で来ているお客さんが増えたのはいいのですが、ワガママを言う人もいます。つい先日も『女の子が全然ついてくれない!』と文句を言ってきたお客さんがいました。うちは小さいスナックなのでお客さん1人1人に女の子がつくわけではなく、複数のお客さんと同時に話すこともあります。常連のお客さんは言わなくても分かってくれますが、店のルールを知らずに入ってきて文句を言われても……と思いますね」  地方のスナックにはその店のルールがある。スナックで遊んだことがある人であれば店の雰囲気を見てある程度、理解するだろう。旅先でお酒を飲んで気が大きくなり、ワガママを言ってしまったのかもしれないが、他の客に対して迷惑だと思われる可能性もあるので気をつけたいところだろう。

「個人の判断」ノーマスク客との接客に不安

「迷惑客とまでは言いませんが、個人的にモラルが欠けていると思うお客さんの話なのですが……」  こう前置きしたうえで、重たい口を開くのは大阪のキャバクラに勤務するユイナさん(仮名・24歳)。彼女は「ノーマスク客」に不安を感じているという。  政府は3月13日からマスクの着用に関して、屋内・屋外を問わず「個人の判断に委ねる」とした。 「うちの店では未だにマスクを付けたまま接客をしています。理由は店が大箱でキャストの数が多いため、万が一、クラスターが起きたら休業せざるをえないからです。以前は店を3日間休みにして、店内の消毒もしないといけなくて大変でした。  マスクの着用はお客さんの判断にまかせていますが、至近距離で会話して、ノーマスクで唾が飛んでくる人もいます。いくらなんでも、もう少し気にしてほしいと思いますね……」
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“相手に対する配慮”が必要では?
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