更新日:2023年06月18日 10:09
エンタメ

胸がアツくなる“父と子”の感動作…。「父の日に観たい映画3作品」の見どころを解説

当たり前の幸せがストレートに描かれた『南極料理人』

映画

ポニーキャニオン公式HPより

 続いて、元海上保安官である西村淳のエッセイを原作とした『南極料理人』。南極観測隊員の料理人として派遣された主人公が、非日常の環境下で個性派メンバーとともに過ごす日常を描くほのぼのコメディだ。  物語は1997年の南極でのこと。昭和基地から1000キロ以上離れた地で南極観測隊として働く7人の男と、同行する料理人・西村(堺雅人)の姿があった。食料はおろか水の調達さえ難しい南極では、思考を駆使して料理せざるを得ない状況だ。  観測隊員はそれぞれ家族や恋人を置いて南極まできていたが、西村もまた、妻と娘・息子を残してきていた。とはいえ、寂しいなどとは言っていられず、隊員においしい料理を提供することに注力していく。隊員の誕生日にはステーキやフレンチを振る舞うなどして喜ばせていたが、ラーメンが出てこないと不満をもらされた。調理方法に制限がある中で、西村は何とかラーメンを作ろうと奮闘する——。

親と離れて暮らす子どもにも観てほしい作品

 この映画は、生活の中で忘れがちな大切なことに気づかせてくれる。西村の料理に対するひたむきな姿勢とおいしい料理を楽しみにする隊員たち。内容を聞くだけでは、楽しめる要素が見つけにくいかもしれない。  しかし、本作品は、ご飯は当たり前にあるものではなく、人を幸せにするものなのだということを教えてくれる。人は当たり前に慣れると感謝を忘れてしまうもの。忙しいとき、疲れたとき、寂しさを感じたときにこそ、この映画を観て笑顔になってほしい。  当たり前の幸せがストレートに描かれているからこそ、観終わった後にほんのりと温かくなる。子どもと離れて暮らすお父さん、親と離れて暮らす子どもにこそ観てほしい映画だ。
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変わることのない父と子の関係を描いた『父ありき』
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興味や思考・気づきを活かすエンタメ系ライター。『エンタメNEXT』『NewsCrunch』などでも執筆。エンタメ以外の趣味は散歩。話を聞く・会話をすることが好き。Twitter:@moeeeee_k
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