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沖縄のパチンコ文化から考えた「パチンコ店の存在意義」。射幸性だけじゃない‟地域の社交場”としての必要性

波が穏やかなノーマルタイプが人気

パチスロ

沖縄のホールならどこにでもあるパチスロ機「トリプルクラウン」

 そんな沖スロを設置しているホールのスロットコーナーは、告知が目立つようにライトダウンされ、大きな筐体が使われていた名残なのか台と台の間も本土では考えられないほど広くとられています。そこで年配層のお客さん、沖縄のオジィやオバァが自分のペースで楽しみつつ顔見知りと世間話をしているのを見ると、こんなのでいいんだよなと改めて思わされたりも。  設置している沖スロの中には射幸性が高い機種もありますが、どちらかといえば波の穏やかなノーマルタイプに人気が集まっています。

パチンコ・パチスロは射幸性の高さにばかり注目していいのか?

 ほぼ沖縄のホールでしか見ない、そして沖縄のホールならどこにでも必ずある「トリプルクラウン」という機種がありますが、これはベースも高くて目を血走らせながら打つ必要がないようなスペックなんですが、それもまた沖縄らしさを感じるところです。オジィやオバァにとって半ば社交場であり、居場所であるのが沖縄のホールであるとするなら、その居心地の良さも納得なのかなと。スマスロで万枚出るようになったなど、射幸性の高さばかりがクローズアップされるのではなく、ホールの存在価値そのものにもっとフォーカスしてもいいんじゃないでしょうか
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沖縄には“パチンコ店が失ってしまった何か”が残っている
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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