更新日:2023年07月13日 20:34
デジタル

レトロゲームの価格高騰が続くワケ。海外マニア、転売ヤーが“数百万円で購入”している現実

どうして40年も経過していて新品が存在するのか?

ファミコン

国内ではほとんど流通していない「NES(ニンテンドーエンターテインメントシステム)」

 ではどうして発売から約40年も経過した今、新品が世の中に出てくるのでしょうか?  これにもいくつかの要因があります。1つは、当時から新品で保存、コレクションしておくという姿勢のマニアが存在したということ。もうひとつは、まだまだ地方の玩具店やすでにお店を閉めてしまった倉庫などには当時のまま新品が眠っていて、それに価値があると気がついた人が発掘しているというケースになります。  筆者もまだまだ今のようにブームになる20年ほど前、田舎の玩具店を回って、安価でおばあちゃんやおじいちゃんに新品を大量に譲っていただいた経験があります。その時、数百円で購入したものが数万円を超えているのを見るとなんだか嬉しいようで複雑な気持ちにもなりますが……。  新品を欲しいマニアというのはお金に糸目をつけないことも多く、これが全体の値段を引き上げるトリガーにもなっています。例えば、今大流行りのポケモンカードもある意味で同じ構造でして、ほしい人が高値で買う、すると今度はそれが基準となり、次第に全体の値段が上がっていくのです。  なんだか仮想通貨や投資ビジネスのようですね……。この「物流」の構図は何もレトロゲームだけではなく、壺などの骨董品、ホーローのレトロの看板、昔の超合金、漫画などでも全く同じことが言えます。全ては「需要と供給」のバランスがあるからこそ成り立っているのです。

海外マニアの存在が価格高騰を招く?

 しかし、レトロゲームの場合、前者の玩具とは少し違った部分もありまして、それは、海外のマニアの存在です。  レトロゲームのマニアは日本にも多いですが、実は海外のマニアの人数やその熱量を比べると圧倒的に海外のマニアの本気度が上です。本記事の冒頭で書きました海外のファミコン「NES」を例えにしますと、日本では海外のファミコンの情報は日本のそれに比べてほぼありません。  それに比べ、海外のマニアはガラパゴス化している日本のレトロゲームに非常に強い関心と知識を持っていまして、物理的に「輸入」、もしくは「日本に来て買いつけ」を頻繁に行っています。また、円安(2023年現在)ということもあり、多くの外国人が日本に来て、ゲームショップやリサイクルショップから高価なレトロゲームを大量に買って帰るという現象が起きているのです。  これについては賛否あるのですが、個人的にはその熱量が具現化したものであり、悪いことではないと思っています。逆に、日本人も本当にレトロゲームに興味があるのだったら海外に行ってどんどん向こうのレトロゲームを買ってくればいいとさえ感じます。
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今後もレトロゲームは高騰を続けるのか?
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ファミ通 編集者→エイベックス→学校の先生数年→新垣結衣さん他、タレントさんのピアノ&歌講師。番組、CMを作る人。昭和レトロ なガチャ『コスモス』アプリ開発中。レトロゲームの話はお任せあれ。育児奮闘中。X(旧Twitter):@sukesankoba note:SUKESAN

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