恋愛・結婚

「なぜかモテるおじさん」に実は共通している特徴。容姿よりも重要な“モテ要素”があった

熟年の魅力を形作る「度量の広さ」

女医が導く60歳からのセックス こうした度量の広さは、多くの人生経験に裏打ちされているほど、説得力を感じさせます。「40歳を過ぎると人格が顔に出る」と言われますが、度量の広さも、熟年の顔を魅力的に形作るひとつの要素です。  逆に、若い頃はどんなにイケメン、美人であっても、度量の狭い人の顔は、年を重ねるにつれて、あまり魅力的には映らなくなります。  この人間の度量は、性別を問わずさまざまな人に話を聞き、さまざまな経験と失敗から学び、「今を生きる」ことを続けた結果、広がっていくものです。 「前にもこういうことがあったぞ」と思えるからこそ、有効なアドバイスや対策を打ち出せますし、多くの人と関わってきたからこそ、対話や傾聴の大切さを実感できているわけです。  その過程で、相手の発する言葉の裏にある考えや思いに気づく経験を重ねることで、想像力や相手を思いやる心が育まれていきます。  逆に、度量の狭い人は、言葉の裏にある思いにまで想像を巡らせることなく、額面どおりにしか受け取らず、一方的に自説を語って対話をやめてしまいます。  最近では、「論破」というような度量の狭い言葉もあるようです。

容姿よりもモテ要素になる「度量」

 さて、ここで皆さんは度量の狭い人と広い人、どちらとセックスしたいと考えますか?  わざわざ度量の狭い人とセックスしたいと考える人はかなりの変人ですから、あまり意味のない質問ですが、度量の広い人が異性にモテるのは、性愛でも同じことです。  そして、度量は人生経験に裏打ちされるので、特に熟年の性愛では、容姿などよりも度量のほうがモテ要素になるのです。  若い頃、「なんであんなおじさんがモテるんだ?」と不思議に思っていたけれど、今になって振り返ると「たしかに渋かった」と理解できるようになった、なんて経験もあるでしょう。  度量の広い熟年女性も非常に魅力的です。私の知人の50代の女性が、若い男性から「僕、お姉さんもいけます」といわれ、一笑に付していたことがありました。  度量の広い彼女は、青年の目にも魅力的に映ったのでしょう。ただ、彼女にとってその青年はまだ度量が狭く、残念ながら恋愛対象にはなりませんでした。
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痛みで苦しまない人生を医学で導く「痛み改善ドクター」。愛媛県松山市にて富永ペインクリニックを開院。代表を務める「まつやま健康寿命延伸コンソーシアム」は、経済産業省「平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択。性の悩み専門の性交痛外来を開設し、全国から1万人以上がオンライン診断を受ける。医療×ITで人生100年時代を豊かにするデジタルドクターである。たしかな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、NHK『おはよう日本』、TBS『中居正広の金曜日のスマたちへ』などのテレビ番組にも出演。著書累計98万部。YouTubeチャンネル『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』は登録者27万人を数える。Facebookライブは年間1000万人以上にリーチし、日本最大級のオンラインセックスコミュニティ(会員数1.6万人)『富永喜代の秘密の部屋』を主宰

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