ニュース

1億円超を荒稼ぎ「盗撮魔たちの呆れた所業」。実刑判決も“反省の色なし”

公判での反省の色はゼロ

 斎藤被告は公判になっても、反省の色はゼロだった。 「起訴事実は間違いないが、自分は現場には行ってないです。自分が場所を教えないと、共犯者の2人は行けないのだから、共謀は認めます。いや、北海道の山の中じゃ、クマが出るかもしれないでしょ。だから、2人で行った方がいいとアドバイスしたんです」 「僕に影響を受けて事件を起こしたんだから、僕が悪いんだと思いますよ。でも、彼は初めての逮捕体験で焦りまくっている。全部僕が悪いことにしようとしている。『彼女を連れてこい』と言ったのは僕じゃないですよ。そんなこと言うわけないじゃないですか」

2023年7月から撮影罪が施行

 性暴力事件に詳しい弁護士によると、「これまで迷惑防止条例違反による盗撮だけで、刑務所に行ったという人の話は聞いたことがない」とのことだが、2人は相次いでその“前例”を破ったということだ。  2023年7月13日には肝入りの撮影罪(3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金)が施行された。これが盗撮魔たちへの抑止力になることを願ってやまない。<取材・文/諸岡宏樹>
ほとんどの週刊誌で執筆経験があるノンフィクションライター。別名義でマンガ原作多数。1969年生まれ。三重県出身。近著に『実録 女の性犯罪事件簿』
1
2
3
おすすめ記事