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ドヤ街西成に「激安カラオケパブ」が乱立した理由。かつては“中華街化計画”の構想も

中には料金を上乗せするプチぼったくり店も

――「韓国パブ」と言いながら、中国系のママとスタッフでやっていましたね。カウンター越しに会話をするようなガールズバー的な接客で。3人で飲みに行ってお会計がたったの4000円ほどで驚きました。 S氏:でもね、中国人パブなんて昔から西成にあったんですよ。例えば、西成を中心とした萩之茶屋のエリアなんかにあって、僕の解釈ではそれが駅前で人通りの多いこの商店街に密集してきたと……。この商店街は“1番街”と“2番街”があるんですが、見かけたような店、新店とどちらも共存共栄していると思います。さらには、店名を変えて営業している店もありますね。 ――悪質なお店もあるらしいですね。 S氏:プチぼったくり店もありますよ。そんなに飲んだ憶えがないのに、飲み代が上乗せされていたりとか。このエリアで飲みたいと思った場合は、事前にちゃんと情報を調べておくことが大切ですね。

再来年開催の万博までに対策が行われる?

――しかし、2025年に開催される大阪万博(国際博覧会)には世界中から多くの観客やモノが集まる。地球規模での様々な課題について向き合う一大イベントなわけですけど、この商店街はどうなってしまうんでしょう。なにか規制が入るんでしょうか? S氏:以前もジャンジャン横丁、三角公園の一掃作戦があったりしましたが、ホームレスは地下に潜ったというだけです。観光客が激増すると思われる万博前には何らかの手を打とうと大阪府、大阪市は考えているんじゃないでしょうか。それがどのような対策なのかは僕にもわかりませんが……。中国人側の反発は想像できますよね。 ――ほうほう。 S氏:この猥雑な雰囲気を抑止することができなかった大阪府、大阪市に批判の声が集まることも考えられますんで。躍起になって対策を考えるのかもしれませんね。
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“西成中華街化計画”の構想
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作家として複数連載、著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。各ポータルサイトで編集長、文化人タレントとしてテレビ・ラジオ・web番組出演多数

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